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2011年01月21日
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カテゴリ:旅日記
猫ちゃん広場トッレ・アルジェンティーナ広場を後にして
ファルネジーナ荘という昔の貴族の館に向かいますが
途中にカンポ・デイ・フィオーリ(花の広場)という市が立つ広場があります。

mercato ローマっ子の台所。

基本朝市なので午前中しかやってません。
様々な食材や蚤の市的な種々の雑貨の露店などが立ち並び賑やかです。
異国ならではの食材が並んでる様を楽しんだ後橋を渡ってテヴェレ川の向こう、
トラステヴェレ地区に向かいます。

Ponte Sisto 今回はこの「シスト橋」を渡りました。

paesaggio 橋の上からヴァティカンのクーポラが。

ミケランジェロってすごいね。
このクーポラ、街のあちこちから見ることが出来るんですよ。

しばし歩いてようやく目的のファルネジーナ荘到着。

Villa Farnesina 工事が入っててあまりいい写真撮れなかった。

ローマは1527年に「ローマの略奪」というスペイン国王によるゲルマン傭兵の大破壊を受けて
当時のルネサンス様式の建物のほとんどが略奪・焼き討ちに遭ってしまい
ルネサンス時代の建築があまり残ってないのですがここは破壊を免れました。
もともとキージさんというお貴族さんが造らせた館ですが
後に名門貴族ファルネーゼ家の手に渡り現在は政府の所有です。
入場料は5ユーロ。

最も有名なのはラファエロ作の「ガラテア」。

DSCF6105.JPG

美しい海の妖精を描いたフレスコ画です。

貴族の館だっただけあって趣向を凝らしたフレスコ画や装飾など豪華絢爛。
寝室のフレスコ画なんてアレキサンダー大王の結婚が題材なので
それはそれは華やかなのですがこんなすごい絵があるお部屋で安眠できたのでしょうか?
(ちなみに作者はソドマ、あの三島由紀夫がこの画家の聖人の絵に傾倒していたことで有名です)
やっぱりお貴族さんは我々庶民とは暮らす世界が違うんですね。

この後時間があったので斜向かいにある国立コルシーニ宮美術館にも行きました。
こちらはもともと枢機卿の館だったところで
スウェーデン女王の住まいになったりナポレオンの兄弟の住まいになったりして
現在はファルネジーナ荘同様政府所有です。
入場料は4ユーロ。
内部は「絵画の洪水」です。苦手な人は胸焼けを起こします。
主な収蔵作品はカラヴァッジョ、ルーベンス、ブリューゲル(子)など。
展示室ごとにイタリア語や英語のラミネート加工されたリーフレットが置いてあるので
それを手にして鑑賞することができます。(観終わったら元の場所に戻します)
こういうのが置いてあるだけフィレンツェのピッティ宮より親切。
ピッティはこの数十倍ものコレクションを「これでもか!」と全部の部屋の壁一面に飾って
何一つ説明なんてありませんから。
好事家の私でも「ごめんなさい、もうしませんから許してください」と
訳のわからない混乱を起こしたものです。

いやはや大充実でしたね。これだけ観て合計9ユーロ。(1000円弱)
どちらも国立の美術館なので今は例の「ローマ滞在税」がかかって
もう少し高くなっているかもしれません。
これらを観に行ったのは年が明ける前で滞在税は1月1日から実施されてるので
これから行かれる方は最新の情報にご注意ください。

そろそろお昼。
お腹ぺこぺこなので安くて美味しい食事処が沢山あることで定評のある
トラステヴェレのトラットリアを目指します。





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Last updated  2011年01月22日 03時24分22秒
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