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テーマ:☆動物愛護☆(3966)
カテゴリ:動物
毛皮購買の全面禁止運動をしている団体が出している記事を読むと、涙がでてきます。
毛皮か合成革か。 実はこんなことを書く私は毛皮のコートを一枚持っています。黒ウサギの毛皮が内側にあるもので、イヴ・サンローランのブランド物です。1990年頃、パリ市内のバーゲンで母のクリスマスのプレゼントに購入したものです。その時、もう一枚、毛皮ではない素材で軽くて暖かいコートも買って母に送りました。母はよく軽いコートを好んで着ていたそうです。母が亡くなって、毛皮のコートも軽いコートも私の手元に残りました。町の中心にある泉が凍りついてしまうくらいフランスの冬は寒いので、母の形見となった毛皮のコートはほんとうに寒い時は確かに助かります。身につける時は犠牲になってしまった黒うさぎたちに念じる思いです。 でも、ラルフ・ローレンのように毛皮を一切使用しない、と流行を変えれば、確かに毛皮を買う消費者も減りますね。私自身は純毛皮のコートは今後、購入は一切しないでしょう。最近は人工の軽くて暖かい素材の生地のコートもたくさんでまわっています。革製品も、実は人工で革にそっくりの素材がでています。でも、見た目だけなのか、それとも機能もそうなのか、までは知りません。 ただ、本革製品は寒い冬、バイクに乗って風を切って走って見るとわかるのですが、その寒さに耐えます。昔パリに住んでいたとき、アパートの中央暖房が故障し、5日間に渡って内側からガラス窓に氷の張るような-5℃の室内で夜、革ジャンを着て寝ましたが、あの時は持っていて良かった、と思いました。 生きた毛皮を家族に迎える人々 さて、ある朝、町の中を歩いていたら、犬を連れた婦人が遠くを見て、「うそ~!」と呟いて突っ立っていました。興味を引かれて彼女の視線の先を見たら、ミンクと一緒に散歩している女性がいました。日本でも雑誌でペットにミンクを飼っている人が載っていましたが、生きているミンクですから、それ以上の贅沢もありませんよね。 パリの友人宅でも、フェレットを飼っています。ある日、友人夫妻の息子たちが市場で買ってきたそうです。怖がりだけど、好奇心旺盛なフェレット。友人宅にいくことがあると、家の中のいろんなところに出没します。トイレは猫のように楽ではなく、いろんなところにするらしいです。だから、夜は、バスルームに食事とトイレをいっしょに置いて閉じ込めてしまうそうです。ある日、その友人が食欲をなくしたフェレットをパリの獣医さんに連れていったら、「この動物は獰猛なんだ。噛み付くと、とても痛いんだよ。」と、異常に怖がっていたのが、とてもおかしかった、と友人夫妻は話していました。 ミンクらしきその動物は見ると、すごく可愛いです。毛皮がほしい時は、その毛皮つきの動物を飼えばいいんですよね。 ミンクとか、きつねとか。あざらしが好きな人は大きいプールに海水を引っ張って、氷も浮かべて、あざらしを飼うとか。 (おい、おい、…)と、2006年の夏に妄想していたら、2011年に都会のアパートでペンギンを飼うコメディ映画が制作されていました。結構、みんな似たような妄想にとらわれていたのかも知れません。複雑系。 狩人 「最後の狩人」という実話に基づく映画を観たことがありますか。 大自然の中で手作りのログハウスを作り、動物の数を数えながら、狩猟する数を計算する。やみくもに狩猟すると、動物が絶滅していくので、本物の狩人は動物と動物の環境を観察している。動物の毛皮を売るのが仕事の狩人。でも、その狩人が、森や川で傷ついた小動物を見つけると助けている場面もありました。映画の中で、「この森から狩人がいなくなるということは、この大自然や動物を守る番人がいなくなる。」というような内容の台詞がありました。 主人のお父様の話だと、狩人は、よく非難攻撃の的になるが、狩人は、政府のかわりに無料で野生動物の数を数え、自分たちの狩猟区域の動物の実態を把握している、とのことです。だから、狩猟者を一方的に非難するわけにもいかない、と。こういう実態も真実だろうと思う反面、複雑な気持ちは拭いきれません。ノルマンディの森の狩猟指定区域を散歩することがある時、捕獲用の罠を見ることがあります。森の美しい木々の合間を渡る澄んだ空気が一変して重々しい悲劇的な空気に変わってしまいます。 狩りの練習で撃ち殺されていた海岸のカモメたち 1992年頃だったか、いつかベルギーとフランスの国境沿いの海岸で見た5,6人の狩人たちのグループは、10代の少年に銃をもたせ、海岸を飛ぶカモメを狙わせていました。食用にするでもない鴎をそうして練習用として撃ち殺し続けていました。一緒に同行していたベルギー人の友人たちもショックを隠しきれない悲しげな表情でした。ダンケルクの海岸だったかな、第二次世界大戦時の兵士が被っていたヘルメットがたまに砂浜から出てくることがあるとかベルギーの友人は話していました。 当時はどうだったか知りませんが、海岸という公共の場、つまり、狩猟地区と指定されていない場所で、今同じことをすれば、動物愛護団体やその他の動物保護の法律で、あのような行為は罰せられるはずです。 乗馬で犠牲になるきつね フランスのドキュメント番組の中で、乗馬で狩をする人たちと多くの犬に追い詰められて必死で逃げるきつねの悲壮な顔も忘れられない。伝統的慣わしでしているわけで、特別きつねの毛皮が必要なわけでもない。動物愛護団体は禁止を叫んでいます。 フランスには親を失くした赤ちゃんの狐を保護し、特別許可を申請して家族にした人もいます。狐は犬となんら変わらないそうです。赤ちゃんから育てたなら、しつけもちゃんとしていたでしょうね。 日本に流れて来る多くの毛皮 毛皮購買禁止運動の毛皮ですが、日本に流れて来る多くの毛皮は中国から渡って来るようです。中国も日本が買えば、確かに大きな収入源としてさらに狩が増えるのかも知れません。 それが密漁に発展すると怖いです。動物を殺さず、生かして、収入になるような仕事がその業者の人たちに見つかればいいですが。毛皮のイミテーション工場を作るとか。すると、その結果、工場は中国の大自然を公害に陥れてしまうでしょうか。そして、その結果、行き場のない動物がまた出てくるのでしょうか。と、また、別問題をつい考えてしまいます。結局、堂々巡りですが、バランスの問題なのかもしれません。 開拓と動物 フランスで、日本の漫画映画「ぽんぽこ」を観ました。人間が自然の土地を耕した結果、たぬきが絶滅の 危機にさらされていく過程を見事に描き、自然保護について考えさせられる映画です。あの映画は日本の昔懐かしい!?お化けや妖怪も描かれていて、これは日本を研究するフランス人には興味深い映画でもあるだろう、とつい思ってしまいました。 北海道の熊による被害も中には相当残酷な逸話がたくさんインターネットで出ています。 村人を襲う熊も、人間が山や森を開拓して行き場を失い、食物を失い、やむを得ずして人里に出てきたらしいのです。しかも、北海道の熊には天敵がいません。熊の天敵である狼を北海道に放してはどうかと 考える人もいます。一方で牧羊に勤しむ人たちにすれば、狼の導入には反対でしょう。また、ただでさえ、狭くなった自然地帯に新たに野生の動物を増やして、大丈夫か、とも考える人もいるでしょう。 狼対策 フランスで野生の狼を擁護する団体からは、羊を守る対策として、羊の群れに番犬をつけることで、ほとんど狼からの攻撃を防げると実話をもとにあげていました。羊を守る番犬の種類は限られていましたが、 何の種類か忘れてしまいました。それでも狼に襲われた羊の報道が地方紙に載ることがあります。 狼を観察する人は、狼は狂犬病にでもかからない限り、犬やカモシカは襲っても人間は襲わない、と話しています。飛行機が墜落し、遭難した人間を狼が絶望的に追い詰めてゆくアメリカ映画 The Grey がありましたが、イエロー・ストーン国立公園で16年間、狼を観察してきた Daniel MacNultyさんは、まずあの映画みたいなことは一切ありえず、狼は人間を避けてそっと逃げていく、と2012年3月のナショナル・ジオグラフィックのインタビューに答えています。MacNultyさん自身が複数の狼にばったり遭遇した時も、踵を返して逃げて行ったそうです。2018年の時点で、Daniel MacNultyさんはアメリカ、ユタ州立大学でワイルドライフエコロジーを専門にした准教授Associate professorです。 100pounds = 45.36kg 120pounds = 54.43kg Would Real Wolves Act Like the Wolves of ‘The Grey’? February 3, 2012 と、いうわけであの映画はすべて妄想のたまものでした。 その鶏、食べるの? 2006年の夏、北フランスに住む義理の弟の家に家族で夏休みを過ごさせてもらいました。義理の弟は、馬の調教師をしながら、種場飼育所を経営しています。その彼の庭にいた鶏の一羽を調教師の研修生や私の息子や、そこに居合わせた子供たちがみんなで追い詰めていました。 ことの発端は、義理の弟の恋人が鶏を料理しよう、から始まり、じゃあ、一羽、ほかの鶏と仲の悪い 意地悪なのがいるから、あれを選ぼう、ということでした。私は「いやあ、庭に鶏、可愛いじゃない?」(日本語に訳すと、ちょっと駄洒落っぽくなるのですが。 "Mais, it est mignon comme ça dans le jardin, non ?") と、気弱な発言でなんとか、鶏捕獲を止めてもらおうとしたのですが。 「いやあ、でもね、あれは雄鶏、オスなのよ。何の役にも立たないのよ、オスはね。おまけに他の雌鳥や雄鶏にも意地悪だし。だから、食べちゃいましょう。ってことなの。」 "Non, mais, tu sais. Celui-là, c'est un coq, un mâle. Ca sert à rien, un mâle. Et puis il est méchant aves les autres poules et coqs. Donc on va le bouffer." と、断言。もしかして男子撲滅的な発言。言ってる本人は絶対半分ジョークを楽しんでいるフシが無きにしもあらず。心優しい美女の獣医さんなのに。多少、ワイルドさはあっても。 最初の日は鶏は逃げてくれました。が、次の日、研修生の青年が鶏を捕らえて家に持ってきました。私は鶏の目を見ました。まだ生きている鶏の目。あ~、頼むよ、食べれるわけないじゃん。男子撲滅的発言をした美人の獣医さんが責任を持って鶏を処理したそうです。獣医さんですから、鶏は苦しまなかっただろうと思います。その後、幸いにして、私の滞在中に鶏が調理されることはありませんでした。駄目ですね。目があってしまった鶏は食べれない。毎朝、無邪気に「おはよう。」って話しかけていたのに。いやあ、できれば、お肉も今後は避けたいなあ。と本気で思いました。牛肉は好物ですが。 はっきり言って、穀類と豆類で充分たんぱく質はとれるし、例えば、納豆は一枚の牛肉よりもたんぱく質が豊富だって読んだこともあるし。しかも、納豆にはほかにもいろんないい効果があって、よく、「田んぼのお肉」という表現を聞いたものだけど、あれは伊達に言ってるわけじゃなかったんですね。 でも、フランスに納豆はないんだよね~。 (パリの京子食品にはありますが。)と、書いたのは、2006年。2019年も納豆はフランスの一般的なスーパーで普及していません。パック入りのお寿司屋醤油なんかは数年前から出回るようになりました。南仏のドラギニヨン市に納豆を作るフランス人のおじさんがいるとネットに出ていたことがあります。また、最近、南仏エックスオンプロヴォンスの小さな中華のお店に日本の納豆が置かれていると2018年に偶然聴き知りました。 と、いう話でおしまいにします。ま、ここまで読んでくださった方、感謝です。 今日もあなたにとって素敵な一日でありますように。 lots of love よろしければ、ぽちっとプレスを。 人気blogランキングへ ありがとう!Have a nice day ! A+ ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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April 26, 2019 10:47:50 PM
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