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夢の中で人の家にいて、今まさにそこを去らなくてはいけない、という状況設定。
ふっと気がつくと、家の中にも家の外にも花壇やまだ新芽状態の鉢植えの花がある。 あ、水やりしなくちゃ。Il faut que j'arrose ces fleurs! Il faut les arroser. これらの花が咲いたら綺麗だろうなあ、と思っている。 思うに、夢の中とは言え、他人の家。 それで、焦りつつ水やりを始め、ほかの人が、あ、それはもう水やりが済んでいるから、 と言っている。で、そろそろ、自分は夢から覚めつつあるのだが、面白いもので、 今、ここで目が覚めちゃいけないんだ、まだ全部の水やりを確認していない、と思っている。 夢から覚めれば、すべて関係ないことなのにねえ。 さて、夢から覚めて、庭に咲いた水仙を眺める。花びらって本当に美しいものです。 チューリップも葉をだしている。白い梅のような小さな花も咲いている。これが夏頃には小さくておいしい芽になる。 冬の間、水にさしたままの薔薇の細い枝からも新しい葉が生えている。 これをそろそろ鉢植えか地植えにしたほうがいいんだろうなあ。 去年、地植えにした薔薇の細い挿し木からも小さな新しい赤い葉が生えた。 でも、南仏の赤土の枯れ切った我が家の荒れ地では夏の日照りが怖い。 何年か前にそうして地植えにした薔薇の挿し木はそれでも頑張って生き残っている。 相当、土の奥まで根っこを伸ばしたんだろうなあ。 さて、フランスにソローニュ Sologne という地域がある。 フランスの地図で見ると、中央部でやや上、水の豊かな地域で、砂と粘土質の土ならなる。北はロワール河の沖積土の渓谷に接している。 長期のバカンスを利用して家族で自然に親しもうと、ソローニュは自然愛好家にも人気。 森が多いので、狩人も多い。 最近、ユーチューブで、その美しい自然を誇ってきたソローニュ Sologne の森に狩人たちが柵をめぐらして外観を損ねるだけでなく、何よりも野生の動物たちが自由に移動できなくなっている、という状況を知った。 森も私有地なので、所有者がそれでよし、とすれば法律的に侵入罪に問われる可能性もあり、誰も文句を言えない。とは言え、実際は森の中をいろんな人たちが自由に散策をする。 昨年の12月に訪れたポワティエから数時間離れた美しい田舎で出会ったある自然愛好家は、彼の亡き父がほとんど木もなく水の通りも悪い湿地帯を自力で改善し、数年後に木々が生え、やがて川には魚も住むようになり、森の小さな小道を愛する散策者も訪れるようになった、と話してくれた。 その人が亡き父から受け継いだ自然愛。彼は遺言であったように父の灰をその地に置いた、と。息子はさらに父の運動を紹介したパネルと石碑をそこに静かに置いていた。 みんなでそこを歩いてみたが、森の中、小川のせせらぎがほんとうに美しかった。 子供も連れて散策中の笑顔の家族にも出会った。 が、そのひっそりとした散策地帯のすぐそばに実はリンゴ園があって、その人は農薬を心配していた。また、川に流れてくるはずの水もリンゴ園の横に大きな池が作られ、水がそこに引かれていく、と言う懸念も話していた。 とは言っても、雨量の多い時もある地域なので、まだそれほど危機には瀕していない。夫は、美しい自然を守り、エコシステムを維持しようとするにも人間の手がかかわっていることもあるんだなあ、と呟いていた。 さて、ソローニュの鉄柵反対運動を起こしたある夫婦。鹿が鉄柵に頭を突っ込んだまま命を落とす残酷な死に方をする例を何度か見てきた。また、野生のイノシシがむやみに殺され、そのまま土に埋められる状況も見てきた。 大自然を愛する映画監督の二コラ・ヴァ二エ氏もこの夫婦を応援している。彼もソローニュの自然の美しさを幼少期から知っている。地元の政治家と思われる人も狩人連盟と話し合いで、解決策を得ようと必死に動いている。 ある狩人連盟代表者が、鉄柵は森の散策者が間違って狩人の銃の犠牲になるのを阻止する目的もある、という。確かに彼のいう事にも一理ある。 と、いうわけで、せめて鉄柵の高さを低くすればよいのでは、という解決策を提案しているようだ。思うに、動物たちが水飲み場を探しても、鉄柵の中から出られなくなる状況は残酷でしかない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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