知らぬが仏の足の裏

2006.11.10

(8)

テーマ：☆ゆかいな出来事☆(261)

カテゴリ：クスっと笑っちゃおう

知らぬが仏という言葉がある。
まさに、それを深く認識した真夜中のできごと。

明るくなり発覚した、衝撃の真実。
背筋がぞぞぞぉとなる、事実がぁ！！

まさか…

立冬を過ぎたせいか、この２～３日で、
急に朝晩の冷え込みが厳しくなった。
そんな寒い季節に、ホットなゆかいなお話を２つ。
本人は、決してホットになれなかったような…。

ふう…

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●roze-pi一家のゆかいなできごと

◆知らぬが仏の足の裏
先日の朝のことだ。
洗面所付近で、異様な物体を見かけた。

……。
「な、なんだろ…」

……

いやぁな予感。
動かない、その物体。
湿り気を帯びている、ふんわりとしているもの。

「…お、お家の一大事ぃ！！　なんか“ナメちゃん”に見えるような…」
不法侵入している物体がぁ！
きもいので、直視できず…。

「踏まれて死んでいるよ」
踏まれて、死ぬ…。
…って、誰が犯人？

「おまえか、お父さんかおばあちゃんが踏んだんじゃない？」
冷静な母の言葉。

わたくしめ、か？

まさかですわ

どうやら、真夜中からまだ明けぬ頃、
誰かがトイレの起きて、ナメクジを踏んだらしいのだ。
身体の３分の１が、グニャってなっていて動かぬ物体になっていた。

その３分の１に、足の裏で圧力をかけたのは、
一体、誰？

「オレは、しらん…」
と、いいきった父。

「わたしも５時ころトイレに起きたけど、違うと思う」

知らないもん

寝ぼけていて、またすぐ寝ちゃったけど…。
足にいやな感触を覚えた記憶はないんだけど…。

多分、違うような気がする。

もん

◆タブーなミステリのシナリオ？
よくタブーなミステリとして、
実は“犯人は、語り手のボクでした”というのがある。
タブーだから、実際にはない？

前に読んだ、折原一の作品、
「グッドバイ」では、叙述トリックだからアリ！？

←でも、おもしろいんだ♪
ちょっとそれに似たような印象を受けた。

一方、つい先日のroze-piのうちで、事件は起きた。

「あ！！　電気つけっぱなし…。お風呂も裏庭も…」
発見してしまった、その事実。
「オレはしらん。おまえが、さっき、ルイの掃除をしていたとき、
裏庭に出てたじゃないか」
「それは、お父さんがお風呂に入っているとき」
お風呂に入っている＝電気がついていて当然。

いつも、電気の消し忘れなどには、うるさい父だ。
「やっぱりさ、忘れるのが人間なんだよ～」
自分だって忘れるくせに、人のあらさがしのように、
消し忘れを指摘するのは、よくないと思う。
気がついた人が、だまって消してやるやさしさ。
火の元だと大事になるが、電気くらい…。

「オレはしらんぞ～」

やですわ、頑固で…

その１～２分後。
歯磨きをしているとき、記憶がよみがえった。

……。

ど、どーしよ

真犯人が、わかっちゃった。
なぞは、すべてとけた。
真実は、１つだ。
（注：コナンくん風に）

真実を思い出しちゃったんだい！

「あのぉ、よく考えたら、犯人は、わたしだった」

今、家は、屋根の修理をしている。
おろした瓦が、裏庭に山積み。
そして、一応、その仕事をしていたのが、
父と、お願いした職人さん。

「テレビの映りがなんか、わるくなったな～」
瓦をおろす際に、アンテナをどうかしたんじゃないか、と。

さらに、ひらめいた。
「あ！　あの裏庭のコンセント！！」
アンテナのコンセント（ってあるんだろうか？）だかなんだか不明だが、
裏庭にあるコンセントの差込がゆるくなっていると、
テレビの映りがよくないことも過去あった。

裏庭に出てたり、部屋でテレビの調子を見たり…。
そのときに、電気をつけたまま、
行ったり来たりで、裏庭やお風呂の電気のこと、
すっかり忘れていたのだ。

犯人は、わたくしめでございました。

おとなしくお縄ちょうだい致します

「や、やっぱりさ、忘れるから人間なんだよね～。
そして、思い出すのも人間…」