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RuchiのOsho禅タロットからのメッセージ

RuchiのOsho禅タロットからのメッセージ

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2006.10.31
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カテゴリ:Ruchiのつぶやき
私の父は、一人っ子で、幼い頃に母親を亡くし、14歳の時に父親を亡くした。
時代は戦後の混乱期で、みんな自分が食べるのに精一杯の時代。
だから、それからを父は一人で生きてきた。

私はその全部を知っているわけではないけれど、今の時代でさえも、
早くに両親に死に別れるというのは、大変なことだと思う。
そんなわけなので、お金にも苦労していたと思う。

だからかも知れないけれど、父はお金のことを言うのをものすごく嫌っていた。
小さいときから、お金のことを言うと、とてもイヤな顔をされた記憶がある。
それで、私の中では、お金のことを口にするのは、悪いことだとインプットされた。

家は裕福ではなかったのに、食べることと趣味には贅沢をしていた気がする。
それはいくらするの?っという質問は家ではタブーだった。
即座に「子どもがお金のことをごちゃごちゃ言わんで良い!!」と怒鳴られた。
でも、全体のバランスからすれば、何だかおかしなバランスだったと思う。

父は毎日サイフォンでコーヒーをたてていた。
私はアルコールランプで熱されたお湯が細い管を上って、上のコーヒー豆の入った容器に届き
それがまた冷えて降りてくるのをみるのが好きだった。
(でも、私はコーヒーが体質に合わず、まったく飲めない。(笑))

父は趣味にも凝っていた。
草花に凝ると、家の庭はいくつもの花壇が出来、良い土作りのために土に凝る。
キンカン鳥という鳥に凝ると、その卵を孵化するためのジュウシマツで家は溢れ、
カメラに凝ると、家には暗室が出来、家の中で写真の現像をしていた。
熱帯魚に凝ると、家には温室が出来、水槽が20近くあって室温は夏冬安定していた。
シェパードやヨークシャテリアやシェルティも飼っていた。
犬小屋や、熱帯魚の温室、花壇・・・そういったものはすべて父は手作りする。
それがブームのように移り変わっていく。

でも、子ども心ながら、それは何処かバランスを欠いた経済だった気がする。
実際の父は40才になるまで、転々と転職を繰り返していたのだから・・・。
父の両親からも母の両親からも援助を受けていたわけではなかったのに
どうやって暮らしていたんだろうか?
結局、蓄えないこと、使い果たすことで、その生活が成り立っていたのかも知れない。


最近は外側からのそういう影響が、自分の中のあちらこちらに残っていることを自覚し始めた。
もう大人になったのだから、自分の考えで生きていると思っていたのに、
かなりの部分、外側の影響を無意識に引きずっていた。

お金は大切なものだから、口にしてはいけないことではない。
限られたものなのだから、適切に使うことは大切なこと。
最近、ようやくそう思えるようになってきた。

小さい頃に受けた影響というのは、なかなか拭えないものだ。

私は祖母から、「お金がないのは首がないのと一緒」ということを学び、
父からは、「お金のことを口にするのは卑しいことだ」と教えられた。
ちなみに母は、明日のことを一切考えないような使い方をする。
物を持ったり、蓄えたりすることを嫌い、自分の楽しみに全部を投じる。
「ケ・セラ・セラ・・・なるようになる」というのが母の持論・・・。
何だか、矛盾している自分の内側・・・
私は祖母の「慎重さ」と父の「こだわり」と母の「大胆さ」を受け継いだ。

お金ってものすごく大きなエネルギーなので、お金の使い方で、その人が分かる。

両親は(というより、父は母に押し切られたようだけど)
家も買わず、お金も蓄えず、自分たちが生きるために、楽しみのためにお金を使い果たした。
でも、子どもたちの世話も当てにしていない。

ようやくこの年になって、外側からの影響から本気で抜け出て、
自分が納得するように生きたい、と思うようになってきた。

さあ、私はどうする?

どう稼いで、何にどう使うか・・・、それはその人の人となりを表しているように思う。

どう稼ぐのか・・・。
そして、何にどう使うのか・・・。

小学校5年の息子と、中学2年の娘を抱え、母子家庭で、私しか働き手がなく、
これから何かとお金のかかる時期を迎えるであろうこの時期に、
私はもうたくさん稼ぎたいと思わなくなっている。
外に向かって拡がろうと、思わなくなっている。

さあ、どう生きる?

私は今、一生懸命、自分なりの生き方を探している。





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最終更新日  2006.10.31 02:54:05
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