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RuchiのOsho禅タロットからのメッセージ

RuchiのOsho禅タロットからのメッセージ

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2015.10.25
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カテゴリ:カードの意味
zen067Sorrow.jpg


Osho禅タロットの特徴は
リアルに怖い?(笑)
と想えるカードに出会える事です(笑)

この「嘆き」と題されたカードには
アーナンダという僧が描かれています

アーナンダは仏陀の従兄弟になるので
かなり裕福な出身だと想われます
彼は仏陀が出家する時に
仏陀に一つのお願いをします
「あなたが出家をしてしまったら
もはや兄も従兄弟もなくなるので
私はあなたに最後のお願いをしたい。
どうか、私を24時間あなたの傍に居させて欲しい」

インドやネパールでは
年長者の言うことは絶対なので
仏陀は彼の願いを受け容れました

アーナンダはほとんど表舞台に出ることなく
22年間、影のように仏陀の旅に付き従います

その仏陀が入滅するとき
アーナンダは途方に暮れて
嘆き悲しんだと言われています

周りの弟子たちは
「あなたは誤解をしている。
仏陀はすべてを終えられて入滅するので
むしろ喜ぶべき事で
悲しむことは何一つない」と
アーナンダは
「私は自分のために泣いている。
これほど仏陀の傍近くに居たのに
私は未だ悟れていない。
仏陀を亡くして、どうして悟れようか・・・」と

そう言って
彼は一晩中深く瞑想し、痛みを感じ
嘆き続け・・・
朝になって光明を得たと言われています

-----------------------------

私はこの話が大好きなので
このカードは大好きなカードの一枚です

人は全身全霊でトータルにいることがなかなか出来ません。
ましてや、悲しみや嘆きなら尚更です

悲しみや怒りは
ずっと深く根っこを掘り進んでいくと
「痛み」に辿り着きます

人はその「痛み」を何とか和らげようとして
自分に力があるときには
それを怒りに
力がないときには
それを悲しみに転化します
それはあんまりだと感じるからです
心が壊れてしまうかも知れないと想うからです

でも
それでも尚、そこから逃げず
それを見つめ続けていると
それを超え
むしろそれが起こったからこそ
今があるのだという「何か」に
到達することがあるのだと・・・

嘆きという
迎え入れがたい事でさえ
本当に真摯にそれに向き合い
それを通過すると
そこには途方もない変容がある

嘆き・・・
それは深みへの一瞥です
自分の中の
未だ自分の知らない世界

それは
深みを覗き込むこと・・・

僧の後ろの扉はうっすらと開いています
その向こうには
美しい夜空が見えています

起こった事柄を
うつむいて歎き続けることも
立ち上がって振り向いて
その扉を開け放つことも
どちらも選択肢なのだ
ということを表しているカードだと
私には想えるのです





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最終更新日  2015.10.25 15:04:24
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