テーマ:第九合唱団、発進(159)
カテゴリ:第九
またまた第九の話です。
みなさんTEAM NACSってご存知ですか? 北海道学園大学演劇研究会出身の演劇ユニットで、俳優の大泉洋さんが所属しているんです。 会社の同僚がこのTEAM NACSが大好きで「コレ第九の話なのでたぶんるな★さん好きだと思います」と言ってDVDを貸してくれました。 それが2005年に行った舞台「COMPOSER ~響き続ける旋律の調べ~」 COMPOSER ~響き続ける旋律の調べ ベートーヴェンを中心とした群像劇で、ベートーヴェンを大泉洋さんが演じています(笑) 偉大なる作曲家は、その人生も面白い 知る人には困惑を、知らない人には誤解を(舞台冒頭でのセリフより) ・・・というくらい、真面目な部分とコミカルな部分とが入り混じっています。 会社の同僚も「どこまでがホントでどこからがウソなのか分からないんです」と言ってましたから。 でも、そんなにウソはなかったように思えますよ。 強いて言えば冒頭のベートーヴェンのお父さんのお葬式のシーンですね。 「当時のお葬式の情報がなかったため、現在の日本のお葬式に置き換えて演じます♪」みたいな注意事項があったからですが、お葬式では「南妙法蓮華経・・・」の中、お焼香をして「本日は父のためにわざわざありがとうございます・・」とベートーヴェンが挨拶をするんですね。 それにしてもすごいのがTEAM NACSのメンバーなんですが、舞台上に出てくる役はベートーヴェンを始め、その弟カールとヨハン、カールの結婚相手娼婦のヨハンナ、その息子のカール、ピアノの先生サリエリ、まだ若き日のシューベルト、モーツァルトの亡霊。この8役をTEAM NACSのメンバー5人だけで演じるんです。 しかもベートーヴェン役の大泉洋さんはベートーヴェン固定なので、他の4人のメンバーが次々と役を替えて出てくるんです。 中でもモーツァルトの亡霊とシューベルトは素晴らしいかったですね。 モーツァルトの亡霊がベートーヴェンにイタズラで小突いたりするんですが、そのリズムで「今、何か浮かんだ気がする」と交響曲第5番「運命」が出来ちゃったり(笑) そしてその「運命」の冒頭部分、ジャジャジャジャーンをモジャモジャ~と歌ってみたり。 コミカルで面白くて笑ってしまう部分もたくさんあるんですけど、それとはまた別に聴力を失いながらも交響曲第9番(第九ってヤツです)を作曲する姿や、自分には聴こえない中指揮をする姿、そしてオケには自分の指揮ではなく会場の後ろで密かに指揮を振っているシューベルトに合わせるように指示を出しているところ、その意思を知り会場の後ろで懸命に指揮を振るシューベルトの姿などなど、感動する場面もたくさんありました。 これを観て改めてベートーヴェンの偉大さにも気づかされたし「第九って素晴らしいな」ってまた思えたりしました。 ドラマでも映画でもなく舞台なので、その世界観もとても面白いと思います。 オススメなので興味のある方はぜひ観てください。 ただ・・・知る人には困惑を・・・ですから、ベートーヴェンが自分に舞い降りてきてしまった指揮者の先生や音楽家の方はもしかしたら「オイッ」とツッコミ~入れてしまうかもしれません ちなみにもう1本借りているんですがそちらはまだ観てないです(ごめんよ) そちらも後で感想を書きたいと思います♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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