テーマ:虹色の石達(485)
カテゴリ:色の話to宝石の話
てな訳で んじゃ 次は「オルロフ」て、ダイヤモンドの話 これまた、謎が謎を呼ぶダイヤモンドで 麗しの淡い青緑色をしているという。 このダイヤモンドが出る前に 「グレートムガール」て、云う なんと787ctも有ったダイヤモンドが有るの。 で、「オルロフ」ていうダイヤモンドの、元々は このグレートムガールだって云われてる。 なんでかっていうと フランスの旅行家タベニエルが1678年に出した 旅行記で「グレートムガールはイタリアのカット職人によって 279ct程にカットされ 所有者のムガール王朝 の支配者アウラングゼーブは その下手な仕事に罰金を科した」 と、伝えられてるんね。 で、その後グレートムガールは歴史上からどろろんと消えちゃうの その後に出現したのが この「オルロフ」て、訳。 で、この「オルロフ」にまつわる話は、 元々は、マドラスにあるヒンズー教の寺院から 盗み出されたという話。 ビシュヌという神像の眼の部分だったの。 18世紀の英仏戦争のときに フランス兵によって盗まれて イギリス人に売り渡されて ロンドンに持ち帰られた。 そして、イギリス人は、アルメニア人に売った と、云う。 で、それから、後の話なんだけど こんな話も別にあるの。 1739年に デリーからペルシャ人が略奪した 「オルロフ」はその後アルメニア人の商人サフラスの手に 渡り、1775年にロシアからアムステルダムに行った オルロフ伯爵が買い取って、サンクトペテルブルグに戻って エカテリーナ女帝に献上したという話。 で、今は王笏にはめ込まれた。 現在はクレムリンの博物館のコレクション この「オルロフ」と「グレートムガール」の外観は すこぶるよく似てるそうなの。 で、同じものじゃないかなぁ~という説があるのね。 ちなみに、オルロフ伯爵がアルメニア人から このダイヤモンドを買い取る前の 経緯は謎なんだって。 謎が謎を呼ぶ~ダイヤモンド~ ダイヤモンドの科学/松原聰著 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.10 18:54:36
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