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ルゼルの情報日記

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February 2, 2013
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《東京市場*来週の展望》(2月第2週)その2

☆1日の東京株式市場では日経平均株価が52円高の1万1191円と4日続伸、連日の昨年来高値更新となった。
外国為替市場で1ドル=92円台、1ユーロ=125円台まで円安が進行したほか、13年3月期第3四半期の好決算を支えに幅広い銘柄が上昇した。

トヨタ自動車 <7203> 、ソフトバンク <9984> 、NEC <6701> などが高値を更新、東証1部の昨年来高値銘柄数は285に達した。
相場の上昇ピッチの速さに警戒感はあるものの、外国人投資家の買い姿勢が続いているうえ、出来高、売買代金など市場エネルギーも高水準を維持しており、先高期待は衰えていない。

 来週(4-8日)の株式相場はスピード調整を交えながらも堅調な展開が続く公算が大きい。
足元の活況相場はまさに「記録づくめ」。今週の日経平均は12週連続の上昇を記録。
これは1971年2-4月の11週連続を抜き、1960年以降では最長となった。
また、日経平均の200日移動平均線とのプラスカイ離率は21%(1日現在)に拡大し、リーマン・ショック後の2009年8月以来の水準に達している。
「節分天井」(相場格言)の季節性も重なり、連騰・スピード警戒感が一段と高まってもおかしくはない。

 一方、メーンプレーヤーである外国人投資家の日本株に対する高姿勢は継続。
1月第4週(21-25日、3市場ベース)には外国人が11週連続で買い越し、この間の買い越し額は2兆9581億円に達した。
さらに、擬似外国人動向ともいえる外資系証券の売買から推測する限り前週も外国人は買い越し、11年12月-12年3月以来の12週連続となった公算が大きい。

上昇ピッチの速さから乗り遅れた投資家の待機資金が控え、これが押し目らしい押し目を形成することのない強調展開を演出している。
業績の下方修正を発表したコマツ <6301> の株価が朝安の後、当日のうちに切り返した例は、こうした押し目買い意欲の強さを物語る。

 また、テクニカルでも大転換を示唆するシグナルが点灯。
1月の日経平均の月足が6連続陽線となり12カ月線が、上昇中の24カ月線を下から上に突き抜けるゴールデンクロス(GC)を形成。
このパターンのGCは04年3月以来、約9年ぶり。
昨年12月にはドル・円相場でも7年ぶりに同様のサインが出現しており、中・長期の「円安・株高」を示唆する現象として注目される。

 もちろん、リスク要因はある。目先的には1日発表の米1月雇用統計。
この展望の執筆時点での事前予想では、非農業部門の雇用者数の増加が前月比で16万人台というのが大方の予想。実際の数値がこの水準とどの程度カイ離するかには注意したい。
また、米1月ISM製造業景気指数も発表され、こうした統計が米景気の悪化を示す内容となればドル売りの要因となり、日本株も影響を受けることは念頭に置きたい。
(昨日発表された米国雇用統計は、15.7万人増、失業率7.9%となりほぼ予想のレンジ内で無事通過した。)

 こうしたなか、4月に予定されている白川日銀総裁の後任人事をめぐり、新総裁候補に関する思惑が市場で取りざたされる時期を迎える。
新総裁は自民党政権の政策に近い人物との観測が強く、金融緩和策が一段と進むとの観測から円は買いづらいという市場環境は続きそうだ。
こうしたイベント面に加え、2兆円前後の売買代金をキープしている市場エネルギーの大きさからも株式市場は調整があっても軽微にとどまりそうだ。
このため、日経平均は10年4月の高値1万1339円に挑戦する展開を予想する。
逆に調整入りとなった場合、1月中旬の微調整時にも下値支持線となった25日線(1日現在、1万657円)がサポートしよう。

 決算発表は前半戦を終了したが、来週は4日の日立製作所 <6501> 、5日のトヨタ <7203> 、7日の大手建設、8日の日産自動車 <7201> などが注目される。
決算をすでに発表した銘柄の中でも来期の好決算につながるような内容を示した銘柄に焦点を当てたい。





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Last updated  February 2, 2013 10:37:18 AM
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