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《NY市場*来週の展望》(11月第3週)為替編!
■ドル・円強含み、10月の米非農業部門雇用者数の大幅増加を好感したドル買い ドル・円は強含み。 7日に発表された7-9月期米国内総生産(GDP)が予想を上回る伸びを記録したことで一時99円41銭まで買われた。 GDPの内容やNYダウの下落などを嫌気してドルは97円62銭まで下げたが、8日に発表された10月の米雇用統計が予想以上に強い内容だったことから、ドルは99円台に戻した。今週の取引レンジは、97円62銭から99円41銭となった。 ■米国の財政協議と次期FRB議長承認に注目する展開 今後のドル・円は、13日に予定されている米国議会の超党派委員会での財政協議、14日に予定されている次期FRB議長候補のイエレンFRB副議長の指名公聴会への警戒感から上げ渋る展開が予想される。 米国超党派委員会での財政協議は、12月13日の期限まで合意に到達する可能性は低下しており、FRB議長の指名公聴会では、イエレンFRB副議長によるハト派的な見解が表明される可能性が高いことで、ドルの上値は限定的と予想される。 ■中央委員会第3回全体会議(三中全会)(9-12日) 中国の財政・税制改革などが協議される見込みになっており、中国の景気刺激策も期待できることでリスク選好要因となる。 中国人民銀行による金融引締め観測が高まっており、リスク回避の円買い圧力が高まることで、ドル・円の上値は限定的と予想される。 ■米議会超党派委員会(13日) 米国の暫定予算の期限は2014年1月15日、連邦政府債務上限は2014年2月7日となっており、12月13日の期限に向けた米上下両院の超党派委員会での財政協議が注目されている。 超党派委員会での財政協議は膠着に陥っており、13日の会合での進展に要注目か。 ■次期FRB議長指名承認公聴会(14日) 米上院銀行委員会では、次期米国連邦準備理事会(FRB)議長に指名されたイエレン副議長の公聴会が開催される。 指名承認のためには、上院(100議席:民主党55議席・共和党45議席)で60票の賛成が必要だが、確保されたとの見方が強まっている。 イエレンFRB副議長は、フォワードガイダンス(将来の金融政策指針)での失業率目標(6.5%)の引き下げなど、ハト派的な見解を表明する可能性が高いことで、ドルの上値は限定的と予想されている。 ■日本7-9月期国内総生産(GDP) 日本の7-9月期国内総生産(GDP)は、前期比年率+1.6%と予想されており、4-6月期の前期比年率+3.8%からの減速が見込まれている。 しかしながら、10-12月期以降は、緊急経済対策による公共投資や、消費増税前の駆け込み需要で伸び率を拡大させることが予想されている。 主な発表予定は、 13日(水):(日)9月機械受注、(米)10月月次財政収支、 15日(金):(米)11月NY連銀製造業景気指数、(米)9月卸売在庫 [予想レンジ] ドル・円96円00銭-101円00銭 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 10, 2013 08:34:00 AM
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