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テーマ:今日聴いた音楽(75620)
カテゴリ:クラシック;クラシカル・クロスオーバー
☆ドヴォルザーク;交響曲第9番『新世界より』の大名盤として知られる、イシュトヴァン・ケルテス指揮;ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるバージョンが、この度12月27日にTOWER RECORD限定にてSACDハイブリッド盤(2023年リマスター)として発売されることになった。 このバージョンのSACDは、これまでに「ESOTERIC」と「STEREOSOUND」から出ており、特に高音質で知られる「ESOTERIC」盤は数万円ものプレミアがついてとても手に入る状態ではなかったので、今回のタワレコの英断には大へん感謝したい。 タワレコの録音も「ESOTERIC」に負けないくらい良くて、先日の『ムラヴィンスキー&レニングラードフィルのチャイコフスキー後期交響曲集』も優れた録音だった。 今回のタワレコ限定SACDは、カップリング曲も充実しており、人気のスラブ組曲第10番を含む『スラブ組曲』が5曲、さらにスメタナの『モルダウ』まで収録されているので至れり尽くせりである。 【曲目】 1. アントニン・ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」 2. ベドルジーハ・スメタナ:歌劇「売られた花嫁」から序曲 3. ベドルジーハ・スメタナ:交響詩「モルダウ」 4. アントニン・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集(抜粋) 第1番 ハ長調 作品46の1、第3番 変イ長調 作品46の3、 第8番 ト短調 作品46の8、第10番 ホ短調 作品72の2、第9番 ロ長調 作品72の1 【演奏】 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1)、 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団) (2-4) イシュトヴァン・ケルテス(指揮) 【録音】 1961年3月22-24日 ウィーン、ゾフィエンザール(1)、 1962年3月25日-4月30日 テルアヴィヴ(2-4) 【Original Recordings】 Recording Producers: Ray Minshull (1), John Culshaw (2-4) Recording Engineers: James Brown (1), Gordon Parry (2-4 ) 【原盤】 Decca 【Remaster】 DSD Remastered by Classic Sound, 11/2023 英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行いCDマスターを制作 【First LP Release】 SXL2289 (1), SXL6024 (2-4) ■ケルテス没後50年企画。ケルテス&VPOの代表盤を新規でDSD化し最新復刻!余白にIPOとの貴重な小品集をセレクトし収録。 歴史に残る圧倒的名盤をついにタワー企画盤でリリース! 歴史的名盤を今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープより最新復刻 ケルテスの代表的録音というだけでなく、レコード史に燦然と輝くDECCAによる歴史的な超名盤であるウィーン・フィルとの「新世界」が遂にタワー企画盤として登場します!ケルテスの本格的なデビュー盤であり、収録当時31歳の指揮者がウィーン・フィルと共演というだけでも大変驚く要素ですが、演奏内容とそれに沿った当時のDECCA録音陣による驚異的な録音が初出のアナログ盤だけでなく、CD時代以降も各社によるSACDやハイレゾ音源でこれほどまでに絶大な支持を得ているというのはそうは無いでしょう。 同じくDECCAではショルティのリングに匹敵するほどの超優秀録音であるため、SACDでもこれまで何度かリリースされてきました。DSDでの音源はさほど進化は見られないもののマスタリングに関しては日進月歩であるため、これまで当企画ではバッティングしない方向でしたが、2023年のケルテス没後50年に際しての企画ではやはりこの「新世界」を外すことはできませんでした。 今回の復刻では「新世界」に加えて、翌年イスラエル・フィルと収録した「ボヘミアン・ラプソディ」と題したスメタナとドヴォルザークの小品集のなかから、「売られた花嫁」の序曲以外の同2曲を除いた3種7曲を新規で収録しています(他2曲は収録時間の関係で今回は未収録)。 このアルバムはイスラエル・フィルとケルテスがDECCAに収録した2枚のうちの1枚で、非常に貴重な音源です。ケルテスはDECCAではロンドン交響楽団とウィーン・フィル、他レーベルでもバンベルク交響楽団との録音が著名とは言え、イスラエル・フィルとは何度も共演を行っている割には他にライヴ音源がある位でした。しかも、「モルダウ」や「スラヴ舞曲」が収録されていますので、オケは異なりますが音源の稀少性を汲みし、「新世界」とのカップリングとした次第です。また、イスラエル・フィルとは所縁があります。若くして命を無くした地がテルアヴィヴであり、生涯最後の演奏会もイスラエル・フィルでしたので、今回の没後企画としては、同時発売のモーツァルトのレクイエムと共に関係性のある音源としての意味合いもあります。 尚、各曲の詳細な解説は新規序文解説にある山野雄大氏による文章に詳しいですが、音質面においては現況で最善のDSD化とマスタリングを行いました。歴史的録音が持つ真の素晴らしさを、存分に堪能ください。 今回の復刻では本国オリジナルのアナログ・マスターテープに遡り、新規で高音質のデジタル化を行いました。今回に限らず最上位のフラットマスターを使用したため、非常に優秀なプレゼンスを得ることができています。 質感や各定位が驚くほど明瞭・明確になり、DSD化の恩恵も加わったこれまでにない優秀な音質を再現。制作するにあたり、英国のCLASSIC SOUND社でかつてのDECCAのエンジニアの手によって、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープの物理的なメンテナンスと修復を行った上でダイレクトにDSD変換を行い、このシリーズ用に綿密な工程で時間をかけてマスタリング作業を行いました。 SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施していますので、従来盤の音質とは一線を画しています。 今回のリリースで山野 雄大氏による新規の序文解説を掲載しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 1, 2023 05:14:40 PM
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