|
カテゴリ:心の灯り
私は幼い頃から親父の背中を見てきた。
仕事を休むことなく風邪もなかなかひかないバカで、 心配性の母と正反対の本当に親バカの放任主義。 都合悪くなるとすぐ私に物を与え、自分は遊びに行く。 酒が入らないとなかなか話せない、シャイなやつ。 スポーツや音楽にはやたらとうるさい奴。 親父が音楽好きだから私もそう育った。 ピアノだって親父が勝手に申し込まなきゃレッスン行ってない。 それがあったからこそ今がある。 でも・・・ 本当はもっと親父と話がしたかった。 小さい頃からオーケストラとか連れて行ってもらったけど、 だんだん物心つく頃から感じていた、自分なりの音楽。 それを親父に話したかった。 ううん、話していたのだけれど、いつもそっぽ向かれて。 私が感じる音楽の世界を知って欲しかった。 ただ、それだけなのに。 いつでも親父は否定する。 自分の世界じゃないとダメかのように。 音楽に同情も偏見なんてものもあるわけじゃない。 でももっと知って欲しかったよ。 音楽が好きならたくさんの世界を。 最近じゃ食いつくのも疲れたから、私は言葉では伝えないことにした。 でも悔しいから親父の生きてるうちには絶対、 見せてやる、私の幼きころからの音楽心をね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|