優秀なバイトと、劣等なバイト生。
優秀な人は、何でもできるというけれど、僕も、そうだとは思うけれど、誰にでも苦手なことがある。おととい、2年もの長い間続けてきた家電量販店のアルバイト先で「送別会」がありました。ただ土日祝しか来ない、いっぱしの大学生のために、社員の方が5人も6人も集まってくれるのは、異例です。10時まで仕事をしたあとに、駆けつけてくれてご馳走してくださいました。「ほんとお疲れ様!」「ありがとう!」「さびしくなるよ!」って、あんなに俺のこといじめてたかわいがってくれてた人たちが、いっぺんに言ってくれると、干からびた涙腺も、そりゃユルユルになりますよ。酔いも回って、あやうく口から涙が出そうになりました。家電量販店での仕事は、大学在籍中の、ちょっとした「天職」じゃなかったかと思ってます。その結果が、日本一の販売員ですから、天職っていってもバチはあたんないと思ってるんです。それだけやりがいがあった。給料もよかった。楽しかった。かたや、日本一の販売員として自信を持たせてくれたバイト人生ですが、今僕が短期でやってるバイトは、目下、働き初めて5日目にしてクビの危機です。短期で目をつけたバイトは、「事務」。オフィスで、顧客情報を打ち続ける、経理課の補助的お仕事を、時給1400円でやってます。平日の月~金まで3週間の契約。これだったら、3月の生活費も確保しつつ、土日を休みにしてちょっとした彼女孝行もできるんじゃないかと思ってました。クビの危機に陥っている原因は二つ。1つは、数字を打つ正確さにどうやら欠けているらしいことです。速さは僕の得意分野。誰よりてきぱきこなす自信があります。タイムを競うのは、マリオカートでとことん鍛え上げました。しかし、社会には「速さ」だけではなく「正確さ」が必要です。初めての事務処理に、数字の正確さの重要性が身にしみておらず、打つだけ打ってあとはほったらかし、なのが現状のようです。それでもまだ1週間。ミスは、来週くらいから厳しくしかる位の器量は持ってほしいもの・・・・なんて、甘い言葉は、経理課勤務の女性社員にはこれっぽっち通じません。つまり、二つ目の原因は、性格の不一致です。人と話さない仕事についたのはこれが人生初めてです。数時間、誰とも話をせずに、じっとPCで数字を打ち込む作業は、僕にとっては独房に入れられたごとくさびしく、辛いものなのです。だけども、話ができる雰囲気ではありません。人とのつながりより、数字の正確さが求められる職場に、僕のように楽天家で、物事楽しんじゃいましょ~♪なノリは、まったく持って受け入れられないのです。「もっと人生たのしんじゃいましょぉぉぉ??」そもそも、女性優位の経理課は、僕にとっては楽な職場だと思い込んでいました。女性がバリバリ働いて、俺みたいなガキんちょを「んもう、しょうがないなぁ、しっかりしてよね!」ってビシバシしごいてくれるもんだと思っていました。しかし、いわゆる、「保守的」というか、僕や、僕の周りにいるようなリベラルな精神はまったく通じない人種の女性陣でした。こればっかりは、僕にもお手上げです。まるで人として扱わないような、そんな目で見られている雰囲気です。そりゃぁ、合うわけありません。でも、そういう職場だってある。社会に出たら、そういうところで働くことだってきっとあるんだろうな。。。そう思いながら働いてきましたが、どうやら向こうはそろそろ愛想をつかしてきているようで、明日ころには、こちらから「これ以上はご迷惑かけられません」とお話しようかと思ってます。かたや、成功したバイト、かたや、失敗したバイト、同じ人間なはずなのに、職場が変わるだけで、評価はこうも変わってしまう。そんな経験をたった1週間で味わうことになりました。今度、アイリスのイベントで「自分らしさ」について考える社長セミナーを開くんですが、自分自身が輝いて働ける場所を選ぶ、ってことは、すごく大切なんだと実感しました。