矢口竜二のブログ

最近は殆ど、ご飯を食べなくなった、
食べなくなったのでは無く、食べられなくなったのである。
それは手術して胃の三分の二が無いのであり、
それと抗がん剤を飲んでいたので、食欲が湧かないし
何を食べても美味しいと思わない。

それでも薬を飲む為に食べるのであるが、
味気が無いし美味しいと思った物がない。
手術前は食べる事が好きであり、自分なりに料理も作り、
それなりの味であり、他の方からも褒められるくらいの
味付けであったが、今も料理をするが味が分からない。

同時に食べる楽しみが無くなったし、好物を見ても
食べたいと思わないのであり、私から食べる事を取ったら
何も残らない。

ブログにも書くが、料理はシステムと同じで、
色々な工夫で味が変わり、思わない所から自分なりの味が
出る物である。
システムも同じで、データの変化で色々な事に使える工夫が
出来るのであり、それによってシステムが生きる。

料理も同じで材料や調味料の使い分けで、味が変わるし
変化を起こせるものである。
前にも書いたがコンピュータを学生に教えていた時に、
システムを最初は料理に例えて教えていた。

材料がデータであり、それをどの様にするかによって
料理も変わるし、どんな料理を作るかによって材料の
形態も変わり、どんな調味料と鍋釜を使うのかを決めて
調理方法が決まるのが、システムのルーチンであり
その調理方法の違いで味も変わると言っていた。

私の場合は料理に意外な物を使う事もあり、
それはシステム構築でも同じ事を遣る事がある。
それによって変化があるのであり、料理も地方によっては
味が違う場合がある様に、システムも使う方に合わせた
方法を考えて作る事が私の遣り方である。

私の若い頃は、家々によって家庭の味があったが、
今はスーパー等で調味料が加工されて売っているので、
それを使う方が多くなって、家庭に味が統一化されたと
思っている。

人は便利さと社会状況の変化で、工夫を忘れて来たのであろう。
それが引き継がれると、人の創造力や思考能力が低下して来た
原因でもあると思うし、システムもそれらが無いと、
良いシステムは出来ないと思う。

同時に日本のITの遅れは便利さを優先して、出来た物を便利に
使うだけの方向に向かった為に、工夫が無くなって来た事も
原因がある。
そこには教育体制も、覚える事を重点に置いた事を行って来た
学歴社会の弊害も出て来た事も一因である。

これからは政治や省庁の劣化に伴い、更にこの様な事は続くし
政策対応する人材が受けた教育が、弊害時代であるので、
それを改革するまでに時間が掛かると思える。