2010/12/28(火)01:52
こんなものを買った~べバストヒーター
車にべバストヒーターを取り付けて一ヶ月がたった。コストは本体と取付費で19万円ほど。
べバストヒーターとは、自動車のエンジンを停止したままでも車内を暖めることのできるヒーター。類似の製品はほかにもあるようだが、ドイツで開発されたこのヒーターが世界シェアトップという。
アイドリングをしなくても車内を暖められるので、ガソリン消費量が10分の1程度で済む。トラックなどに搭載する場合は補助金が出るエコ製品。だが、タクシーやバスなどの営業車はもちろん、寒冷地で使用する車にはデフォルトでついているといいと思うのが使ってみての感想。
ふつう、車内が暖まるのは走り出して10分後。イスやハンドルなども冷たい。だから出発前にアイドリングするのが普通だが、これが冬季の燃費の悪さの原因のひとつになっている。しかし、このヒーターをつけておけば、まったく寒い思いをしないで済む。別売りでコンビネーションタイマーもあるので、毎日決まった時間に作動させることもできる。
買い物などでも、帰りは寒い思いをしていた。それが、いつも暖かい車で運転できるのがこんなに快適だとは想像もしていなかった。
車によっては、あまり寒いと暖房力が不足することがあるので、そういう場合にもいいかもしれない。
問題は、エンジンを止めた状態で使うので、長時間使うとバッテリーがあがってしまうこと。計算してみると10時間くらいは大丈夫なようだが、キャンピングカーなどで使う人は、サブバッテリーを用意しているようだ。サブバッテリーを積むスペースはないので、ポータブル電源を買って万一に備えておくことにした。
ガソリンの量が減ると着火しないという問題もある。ガソリンの量が20リットルを切ってくるとこの問題がときどき起こるようなので、ガソリンをいつも満タンにするクセがついた。
気をつけなければいけないのは、大雪の場合などでの排気ガスの車内への逆流。アイドリングに比べればその危険ははるかに小さいとはいえ、ゼロではない。だから、大雪や暴風雪などの悪天時に車中泊で使用するのは控えた方がいいと思う。
それにしても思ったのは、自動車というものの断熱の悪さ。ガラスからの放熱と、ドアのすきまからの風で、車内はヒーターを切るとあっという間に冷えてしまう。
車中泊をしている人たちは、銀マットなどで工夫したり、断熱には苦心している。車を改造したりはしたくないので、手間いらずの断熱法を編み出してみようと思っている。
キャンピングカーや釣り船などに取り付けて使う人が大半のようだが、最低気温がマイナス10度を切るような地域に住んでいる人には必需品ではないだろうか。