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2009.11.03
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カテゴリ:私の視点

  9月26日から10月27日まで、約1ヶ月間、ポルトガル、南イタリア(シチリアなど)とマルタを、散歩して来ました。この間、泊まった安宿の映りの悪いテレビなどで見た、日本関係のニュースは、3本だけ。その内の1本が、広島、長崎両市が、2020年の五輪開催に名乗りをあげることを考えているという話でした。ちなみに、他の2本は、日本列島を襲った台風の被害と、ローマで朦朧記者会見をした中川元大臣の死。大体、ヨーロッパ人の関心のあり方が分かる。
  都民である僕は、今回の東京の五輪立候補には反対だった。石原知事の趣味で、貴重な税金が、こんな事に浪費されるのは、たまったものではないと、怒りすら感じていた。何で、まだやっていない南米に譲らないの? 東京には他にもっと税金を費やすべき事がいっぱいあるのに、と思っていた。落選は当然だが、誘致運動で使った血税は、ドブから戻ってこない。
  でも、広島、長崎で、五輪が開かれるなら、両市だけでなく、五輪自身のためにも良いことではないかと思う。
  僕は、五輪の主催が、何で、国ではなく都市であるかを良く分かっている人間と自負している。近代五輪の創始者クーベルタン男爵が、古代ギリシャの都市国家(ポリス)が、戦争を中断してスポーツで対抗した理念を、近代に復活したいと願ったことを思い浮かべるからだ。そして、都市は、ヨーロッパでは、中世に封建領主からの「自由」と「自治」の象徴として、復権した。「都市は自由にする」という言葉があった。いまでもヨーロッパに行くと、中世の佇まいを残す都市には、必ず城壁や門が残っている。つまりクーベルタンが考えた「都市」は、「国家」から独立したコミュニティーであった。
  石原知事などは、この点をどれほど理解していたのだろうか。招致委への皇太子出席を希望したり、「国家」プロジェクトだと主張したり、全く「自立した都市」東京としての自覚が無かったように思う。国家から独立した「都市」という考え方は、戦争の主体者である「国家」とは、一線を置くという意味とも捉えられる。例えば、国家同士が戦争をしていても、都市同士は姉妹都市でいられることだって考えられるのだから。
  さて、広島・長崎の五輪立候補は、被爆都市つまり「永久平和」都市のイメージを世界に再認識させ、五輪を世界の非核化願望の象徴に高めるのに貢献すると思う。これは、クーベルタンの考えた五輪の原点に、五輪の精神を引き戻す事を意味する。だから、変に日本という国や東京などが手を出さず、「世界の中の、2つの都市-広島・長崎」のイメージを訴えた方が効果的だと、僕は思う。
  国際オリンピック委には、「2都市が共催するのは不可」という規則があるそうである。日本の関係者の中には、その規則を盾に、何の努力もしないで始めから「難しい」と決めつけている人もいるらしい。僕は、むしろ招致委に国家元首が出たり、五輪での勝敗が国威の表れと見る、現在の五輪のあり方の方が、ずっと本来の五輪の精神に反していると思う。むしろ、広島・長崎が、「都市」の原点に返り、「国」の枠でなく「世界」の枠内で、被爆という共通項で手を携えて五輪を開催出来るよう、日本の関係者は、これから招致委を説得すべきではないか。それが、日本の五輪関係者の「存在意義」にもなる。
  世界で唯2つの被爆都市が、世界の非核化を訴えるために、我々の税金をつかうというなら、僕は、納税者として納得するけど。








  





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Last updated  2009.11.03 23:12:08
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