テーマ:DVD映画鑑賞(13978)
カテゴリ:洋画・ホラー
1999年11月公開 監督:ダニエル・マイリック エドゥアルド・サンチェス 製作費:6万ドル 全編ドキュメンタリータッチの映像で製作された、ホラー映画。 超低予算・少人数で製作されたインディペンデント映画ながら、高い評価を受けて大ヒットを記録し話題に。 [簡単なあらすじ] 大学の映画学科に通う三人の学生たちが、今なお魔女伝説の残る森の中へと、ドキュメンタリー映画を作製するために足を踏み入れ、消息を絶った。 一年後――。 森の中で、偶然彼らの残したフィルムとビデオテープが発見される。 彼らは一体なにを見、そして、なぜ失踪を遂げたのか。 残されたフィルムに映っていたという、恐るべきものとは―― 宣伝戦略として、映画の内容とリンクしたインターネットサイトを開設。 疑似ドキュメンタリー映画として、学生が撮影したテープの映像そのままという構成で上映されたこともあって、多くの人が「実際に起こった出来事」と勘違いして劇場に足を運び、衝撃を受けた、ということでも有名となった作品です。 以降、低予算ながら大ヒットを記録した映画の代名詞ともいえる存在に。 ストーリーは、ヘザー、ジョシュ、マイクの三人の学生が、ドキュメンタリー映画を撮影するために魔女伝説の残る森の中へと足を踏み入れ、奇怪で恐ろしい現象に襲われるというもの。 映像的演出は一切なく、完全に彼らの所持していたカメラとビデオの映像だけで構成されているため、素朴ではあるもののリアリティが半端じゃないです。 ただし、手ブレによる画面の揺れも酷いので、苦手な人は見ているだけで苦痛という難点も……。 カメラが2台なのは、カメラで撮っている、という映像をお互いのカメラでおさめるため? 作中使われている映像は、すべて実際に俳優が持っているカメラで撮影されたものとのこと。 プロジェクトの言い出しっぺ、主人公のヘザー・ドナヒュー(役者名も同じ)。 賛否両論、というより否という意見しか聞かないほど、視聴者からの評判が悪いです(笑) はっきりいって、魔女伝説や不可解な超常現象よりも、彼女のヒステリーの方がよっぽど恐ろしく(腹立たしく)、観ているとどんどん気分が滅入ってきます。 せめて、彼女にもう少し協調性があればねぇ……。 (ジャケット写真のお陰で、顔だけは世界的に有名に) 森の不気味な雰囲気のためか、ヘザーの醸し出す負のオーラのせいか、三人は三日目くらいから早くも険悪なムードに。 積み上げられた謎の石群や、夜中に聞こえる怪音など、日を追うごとに森の不気味さが増していく中――、 ついには、無数の人型の木切れが、枝からぶらさげられているのを発見。 直接、化物といったものは登場しないのだけど、こういった小物が逆にリアルで不気味です。 しかしながら、中盤以降はひたすら三人のいがみ合いを見続けなくてもいけないため、精神的になかなか辛いものが……。 そしてこのあと、ついに三人の身を決定的な出来事が襲い――。 結末に関しても、賛否両論あった映画で、実際自分も初めて観た時は「アレ? これで終わり?」と拍子抜けしてしまいました。 しかし、観賞後、ファンサイトなどで色々と情報を集めていき、 “ラストシーンで数秒だけ映るマイクのとっている、行動の意味” などが分かってくると、ジワジワと恐ろしさが込み上がってきて……。 映画本編ではあまり語られていないものの、“ブレア・ウィッチ”にまつわる設定もかなり詳細に作りこまれているので、DVD特典やサイト・書籍などを見ることでより楽しむことができる映画です。 フィルムとテープが発見された経緯などは、本編以上の不可解さなので、映画本編しか観ていないという人は、一度目をとおしてみると面白いかも。 しかし、いくら斬新な構成とはいえ、経験の浅い若手が作った映画。 映画というひとつの“作品”としてみると、あちこちに作りの甘さも見え隠れします。 大ヒットしたからといって、過度の期待は禁物かも。 ********** 中古》【DVD】ブレア・ウィッチ・プロジェクト/DX版洋画 この映画の詳細(Amazon)。 ⇒ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版 [DVD] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.10 10:51:13
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