テーマ:DVD映画鑑賞(13979)
カテゴリ:洋画・SF
![]() 1979年7月公開 監督:リドリー・スコット 製作費:1100万ドル 獰猛で凶悪な異星生物と接触することとなった人間の恐怖を描いた、SF・ホラー映画。 監督は、『ブレードランナー』『グラディエーター』のリドリー・スコット。 主演は、主人公エレン・リプリー役に、シガニー・ウィーバー。 1980年アカデミー視覚効果賞受賞。 [簡単なあらすじ] 宇宙貨物船ノストロモ号は、地球への帰還の途中、とある惑星より発せられていた謎の電波信号を受信した。 現地に調査におもむいた一行はそこで、異星人のものと思われる宇宙船と、化石化した異星人の死体を発見する。 ところが、さらに調査を進めていくうちに航海士ケインが謎の生物に襲われ、頭部に寄生されてしまう。 宇宙船に収用され、なんとか一命を取り留めたかのように見えたケイン。 だが、突然苦しみ出した彼の胸部を突き破ってエイリアンが出現。 閉鎖された宇宙船内で、残されたクルーとエイリアンとの、互いの生存を賭けた激しい戦いが始まった―― 公開以降、もともと「異邦人」を指す言葉だった「エイリアン」が、「異星人」の代名詞どころか普通名詞として通用するほど定着するきっかけとなった、SF・ホラー映画です。 観たことはないけれど、エイリアンという単語は使ったことがある、という人も多いのではないでしょうか。 同じくパニック・ホラー映画の先駆け的作品である『ジョーズ』からわずか4年で、映画的演出はここまで進化するのか、と感心するほどによくできたホラーの傑作でもあり。 監督は、徹底的に映像にこだわることで有名なリドリー・スコット。 スイスのシュルレアリスム系画家、H・R・ギーガーのデザインした「エイリアン」の造型は、ちょっと尋常ではない迫力です。 また、エイリアン本体以外にも、戦いの舞台となるノストロモ号船内や、異星人の宇宙船の虫のような骨のような革のような細部まで凝りに凝った構造には、圧倒させられること必至。 ただ、特撮技術の問題から、CG全盛の今から見てしまうと、エイリアン本体も割りと作り物チック。 また、一般にイメージされているスプラッターホラー的なグロテスクさは意外と少な目で、人が殺されるシーンの描写も控え目だったりするので、ホラーは苦手と敬遠していた人でも頑張れば観られるレベルかも。 (虫系が苦手な人はキツイと思いますが) ![]() 彼女の過酷な運命はここから始まった。 なんの因果か、「完全生物」とも呼ばれるエイリアンと戦う羽目になった、エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)。 シリーズとおして何度もエイリアンと戦い、今では映画界を代表する女傑のようなイメージの彼女ですが、デビュー作の本作ではまだまだ普通の女性(それでも、相当タフですが)。 下着姿が意外とかわいかったり。 ![]() エイリアンといえばこれ。見た目も恐ろしい「フェイスハガー(顔に張り付くもの)」。 寄生した宿主の体内に卵を産み付けるという、とてもとても嫌な生き物。 ここから、宿主の胸を突き破って生まれる「チェストバスター」までがセットで、ようやくエイリアンの成体になるわけですが、なぜこんな二段階というややこしい成長方法なのかは謎。 (単に、気持ち悪いからでしょうが) ![]() そして、お待ちかね(待ってない?)のエイリアン成体です。 ギーガーデザインのこの個体は、「ビッグチャップ(大きな頭部)」という愛称で、ファンから親しまれています。 異星生物とはいえ、人間から生まれたためかなり人間に近いスマートな体型。 変なところに挟まって寝ていたのは、虫の習性なんでしょうか? 有名な、口の中にあるもうひとつの顎(インナーマウス)のギミックなんかは、今見ると「ああ、作り物だ」という造型が丸分かりでかわいいです。 顎なのに主な使用方法は打撃武器、というちぐはぐさも魅力。 近代ホラー映画の古典ともいえる作品ですが、パニックホラーのバタバタとした恐さだけではなく、意外にも(?)内容もきちんとSFしており、ひとつの“映画作品”としてみても十分楽しめる出来栄え。 続編や「VSプレデター」では、雑魚キャラのようになってしまった感のあるエイリアンですが、“元祖”の本作では凶悪な恐ろしさを十二分に発揮してくれます。 完全生物の名は伊達じゃない。 でも、ジャケット写真にある卵は、劇中出てこないですよね? ********** ![]() エイリアン ![]() エイリアン 2 ![]() エイリアン 3 ![]() エイリアン 4 この映画の詳細(Amazon)。 ⇒エイリアン [DVD] エイリアンシリーズの記事はコチラ ⇒「エイリアン2」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.31 12:10:42
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