●習い事八箇条 長緒の扱い(その二)
京都は祇園祭りです。残念ながら雨のよう。梅雨はあけていませんが、最近の暑さで木槿の花が次々に咲き乱れています。「大徳寺 白」が特別お気に入り。茶席にとても映えます。大輪でハッと胸を打つのに、場に馴染む。人間もそうありたいものです。挿し木で量が増えたら、きっと皆さまにもお裾分けしますね。今回長緒の扱いは、お伝えするのが難しい。お教室の先生に良く教わってください。補足にでもなれば幸いです。飯田グリーンのムクゲ(木槿) 白花白木槿●習い事八箇条 長緒の扱い(その二)左手で膝前の茶入を押さえ、右手で、結んだ向こうの輪を取り、引き出します。始め親指が上、引き出すとき手の甲を上、そしてまた手の平を上にし、解いた緒の先を右手の小指にはさみます。そのまま打留が左横になるように、両手で二度に回して向きを変え、いつものように左手で打留を持って、緒を少し引き出します。緒つがりを、向こう、手前と広げ、右手に持った緒を、茶入の上に、向こうから手前に縦に置きます。茶入を右手で取って、打留を向こうにして左手に受け、緒の先を左手の小指と薬指との間にはさみます。右手で仕服を右、左と広げ、茶入を仕服から取り出して膝前に置きます。仕服の緒の打留が左になるように持って、右手で仕服の緒と緒つがりを整えます。左手で仕服の右端上方を持ち、左手の指にはさんだ緒の先をはなし右手で緒を取って輪をひとつ作り輪の元を左手に持たせもうひとつ手前から向こうにかけて輪を作り、あまった緒の先を輪に通して、これも左手に持たせ二つの輪を揃えて右手の人差指を輪にかけて右に引き、輪の元をひとつ捻り、左手を仕服の口をゆるめて広げ右手の輪を仕服の中に入れます。このとき、緒の先が仕服から少し外に出るようにします。 【お値打ちに!】河合康幸謹製特選夏袋帯「三重菱菊文」通常価格 210,000円色無地から付下げ、訪問着まで幅広いお召し物に合う、品の良い夏帯。次回、長緒の扱い(その三)に続きます。