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まだ、入社して数ヶ月の頃
頂いた大手企業の仕事で 企業の本社からの紹介で伺った工場でした。 スタッフの登録、見学と順調に進み いよいよ入職になったとき、 「家庭の事情」ということでキャンセルになりました。 企業のかたは、制服や名札、備品等を揃えて 待っていてくださいましたが、 キャンセルのお詫びに伺うことになってしまいました。 急いで次のスッタフの人選に入り なんとか代わりの人の採用になりました。 ところが、ホッとしたのもつかの間 またも「家庭の事情」でキャンセルになってしまいました。 企業の担当のかたの堪忍袋の尾が切れました。 「もう、来んでいいぞ!!」 思いっきり怒鳴られました。 その時、私は 自分のせいじゃないのに、 どうしてここまで怒られなきゃならないんだろう と、悔しくて情けなくて、涙が出てきました。 でも、それは私の間違いでした。 私は派遣会社の営業です。 ちゃんと人選をして、 責任を持って人材の紹介をするのが仕事なのです。 そこの認識ができていませんでした。 スタッフがしたことは、私がプロとして責任を持たなければいけないのです。 頭ではわかっていても、葛藤がありました。 でも、この「恐い担当のかた」がなぜか妙に好きでした。 同じ九州の出身だったこともあると思います。 そして、営業部長の「ふところに飛び込め」の指示がでました。 それで、もう一度チャンスを下さいとお願いして 紹介したスタッフは、3度目の正直というのかもしれません。 とっても良いスタッフで、高評価を頂きました。 この担当のかたに怒鳴られて この仕事での自分の役割を学ばせていただきました。 早い段階でのお叱りだったので、 その後の私の指針になりました。 転勤で他の工場に変わられて、 しばらくお会いできませんでしたが 退職の挨拶に伺ったとき、 「あのとき、ものすごく叱られました」と言ったら 「そんなことがあったね~」と笑っていらっしゃいました。 40年ぶりに九州のご両親の墓参りをされたそうです。 S課長 あの時、怒っていただいてありがとうございました。 どうぞお身体、ご自愛ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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