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カテゴリ:懐古主義
もうかれこれ20年近く前になるだろうか。
新聞のテレビ欄の深夜映画で偶然見つけた『ブルース・ブラザース』。 (へェ~、ジョン・ランディス監督かァ。見てみようかなァ)ぐらいで、大した期待もせずに録画しました。 吹き替えは、当時『WON’T BE LONG』が大ヒットしていた『バブルガム・ブラザーズ』のお二人(その前にせんだみつお&小野ヤスシ・ヴァージョンもあるそうですが、迂闊にも知りませんでした。見てみたい!!)。 始まったら、いきなり刑務所ですよ! 太っちょでサングラスに黒ずくめの、態度の悪~い男(ジョン・ベルーシ)がムショから出てくる。 外で待っているのは、長身の、これまたサングラスに黒ずくめの男(ダン・エイクロイド)。 乗っているのは警察払い下げのオンボロの元・パトカー(ブルース・モービル)。 二人がシッカリと抱き合う。そしてBGM。 ♪タッタッタッタッタッタッタッタッタ・・・ジャジャ~ン!!・・・タッタッタッタッタッタッタッタッタ・・・ジャジャ~ン!!・・・♪ (♪『SHE CAUGHT THE KATY』) ナンダァ、これ?! やることなすこと、メチャクチャ!会話もメチャクチャ。まさに『下品』を絵に描いたような黒ずくめの兄弟。 彼らが育った孤児院が税金滞納で閉鎖されるかもしれない、と聞いた兄・ジェイクが、5,000ドルを(盗んで)用意する、と申し出る。恐いこわ~いシスター(ペンギン)は断わる。ジェイクが憎まれ口を叩く。すると・・・、 S 「今、なんと言いました?」 J 「オレがァ、5,000ドル用意する」 S 「フフン・・・」 J 「シスターは、盗んだ金など、要らない」 S 「フフン・・・」 J 「じゃあ・・・クソして泣き寝入りしな!」 "バシッ!!"(シスターの懲罰棒に叩かれた音) J 「アォウ!」 E 「尼にクソはねェだろ!」 "バシッ!!" E 「アォウ!」 "バシッ!!" "バシッ!!" JE「アォウ!」 "バシッ!!" "バシッ!!" JE「アォウ!」 "バシッ!!バシッ!!" E 「痛ェ!コノッ、クソペンギンめ!!」 "バシッ!!バシッ!!バシバシバシ!!" エルウッド(E)は椅子から立って階段を降りるも、ジェイク(J)は椅子と机の間にお腹がつかえて立てず、椅子と机を引きずりながら階段までたどり着き、そのまま階段を転げ落ちる。 S 「なんと嘆かわしい・・・愛情を注いで育てた二人の少年が、よりによってこんな泥棒になるとは・・・出てお行き!協会へ行き、身を清めてくるまでは戻ってくる事を許しません!!」 (註;セリフはうろ覚えです) いやァ、腹を抱えて笑いました。 その後も繰り広げられるバカバカしいまでのギャグとセリフ回し、メチャクチャな行動。 そしてそして、場面場面で流れるご機嫌な音楽!もうノリノリです!! それにしてもこれ、モノスゴ~イ出演者ですよ。 主役はモチロン、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド キャブ・キャラウェイ(♪『MINNIE THE MOOCHER』) ジェームス・ブラウン(教会の大合唱) アレサ・フランクリン(♪『THINK』) ジョン・リー・フッカー (カフェの前でさりげなく、でも存在感たっぷりに♪ブン・ブン・ブン♪と歌っているオジイさん) レイ・チャールズ (♪『SHAKE A TALE FEATHE』。楽器店の主人。突然の彼の歌に合わせて、ストリートで数十人かそれ以上が踊る) キャリー・フィッシャー (ジェイクとワケ有りの、ロケットランチャーをぶっ放す謎の女。どこかで事があると思ったら、スター・ウォーズのレイア姫でした!) チャカ・カーン(教会の聖歌隊のメンバーのひとり) ジョー・ウォルシュ(元イーグルス。ラスト・シーンの「監獄ロック」で最初に踊り出した囚人) ツイッギー (ミニスカートの女王。ガソリンスタンドでエルウッドがお誘いをかけるオープンカーに乗った女性) そしてそして、これまたモノスゴイ有名人が出ています。分かります??最後の方でチラッと出演するんですけど・・・答えは後でw(^O^)w この映画って、いちおう『ミュージカル』なんでしょうねェ。 突然出演者が歌い出し、それに合わせて後ろで踊る。 レイ・チャールズの時なんか、それこそ何十人も、もしかしたら100人以上の人たちが一斉に踊るんです。 物語の展開も都合がいい。 何しろ二人は『神の使途』だそうですから。 いいんですかねェ、キリスト教徒が多いアメリカで。一つ間違えると『神を冒涜している』と言われそうなこんな映画を作っちゃってσ(^◇^;) ま、テーマの一つがキリスト教系の『孤児院を救う!』って事だからイイのかな。 カーチェイスもスゴイです。 最初の方の場面での、大型ショッピングモールの中でのカーチェイス。 ガラスに突っ込み、商品をぶちまけ、人を掻き分けて逃げるブルース・モービルと、それを追うパトカー。壊すこわす! 見ていて恐いですよ。人が轢かれないのかなァ、って。 でも(あ!トイザ○スだ!!)なんて発見もあったりして。 確か以前、あれは映画のためだけにセットで作ったショッピングモールなんだ、とどこかで聞いた事がありますが、でも定かではありません。だってそうでもしなきゃ・・・メチャクチャですもの。 そして後半。 期限内に5,000ドルを収めるために突っ走る、ブルース・モービル。 それを追いかける警察・騙されたミュージシャン・ナ○党(ネオ○チ??)、そしてSWAT・軍隊などなど・・・。 逃げ回る二人に数十台のパトカーが追跡! もう壊すこと壊すこと。いったい何十台のパトカーを壊したんだろう? なんとか州の役所へ到着。降りた瞬間にバラバラに壊れるブルース・モービル。 急いで役所のビルへ入ると、外の喧騒とはまるで縁遠い、静けさ。 煤け、汚れた格好の場違いな二人。 エレベーターで11階まで上がる二人。 彼らを追って役所の内外にひしめくSWAT、警察、そして軍隊。 ようやく税務課?まで到着するも、そこには、 『しばらくお待ち下さい』(昼食中、かな?) の貼り紙が・・・。 意外にも大人しく待っている二人。彼らを見かけたのか、一人の職員がサンドイッチか何かを片手に、 「何かご用ですか?」 と出てくる。すかさず彼を押さえ、強引に中へ。 そして、無事領収書を貰う二人・・・の手に、手錠が"ガチャリ!" 振り返ると、銃を構えた数十人の警察官・SWATが・・・。 あ~あ、とうとう捕まっちゃったァ(^_^;) で、エンディングは再び刑務所。 場所は刑務所の食堂。舞台ではブルース・ブラザース・バンドが演奏している。 曲はモチロン『監獄ロック』。ジョークだなァ。 いやァ、おもしろかった! 実は夕べDVDを見たばっかりなんですよ、ビール飲みながらw(^O^)w そうそう、大物出演者のお答えを。 答えは、スターウォーズなどで有名な映画監督、スティーブン・スピルバーグでした! どこに出ているかは・・・内緒!是非ご覧になって、ご自分で探してみて下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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