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カテゴリ:懐古主義
セイコー・ロードクォーツ
私がこの腕時計を持つようになったのは、15歳の時。 高校入学のお祝いに、祖父母からプレゼントされたものでした。 4万3千円ぐらいしたと思います。 27~28年前の4万3千円って、今でいうとどのぐらいなんでしょうかね? 高かったんだろうなァ。 うれしかったですよ。学校に行くにもどこに行くにも、いつも腕にはこのロードクォーツ。 大学進学の為に仙台に行った時も、もちろん持っていきました。 3~4年に一度ぐらいの割合で電池交換し、そのうちの数回に一回は分解掃除をしてもらい、大事にして(と言っても普通にですが)使っていました。 そんな私があまり腕時計をしなくなったのは携帯電話を使うようになってからなので、たぶん8年ぐらいまえから。 それまでの約20年間、私の人生とともに歩んできた腕時計でした。 一年半ぐらい前の事。近所の時計屋さんに持って行って電池交換をお願いしました。 すると時計屋さんが、 「これ、パッキンが傷んでますね。水気が入っちゃいますよ」 とのこと。確かにここ数年前から、雨に降られたりするとガラスの内側に水滴が着く(結露する)ようになっていました。 「パッキン、交換しましょうか?」 というので、お願いする事にしました。 が、一週間後くらいに電話が来て、古い機種なので交換用のパッキンが無い、との事。 まあ別に普通に動くし、雨や水さえ気をつければいいか・・・ということで諦めました。 でも、どうにも諦めきれない自分が居て・・・ネットで検索し、セイコーさんへ直接問い合わせしました。 が、返事はやはり同じで、『ロード・クォーツの交換用のパッキンはありません』とのこと。 これで完全に諦めました。 (ま、いいか・・・別に壊れたわけじゃないしなァ) この腕時計には、絶対の信頼を置いていました。 今まで故障した事は一度もありません。狂った事すらありません。全て時計の性能の持つ誤差の範囲内でした。 電池交換が面倒で数ヶ月そのままにしておいた事もありますが、でも電池を入れたら元通りに動きました。素晴らしい時計です。 だが28年目のこの春、突然時間が合わなくなりました。 ある日気がついたら、1時間以上遅れているのです。 (ん?おかしいなァ?) と思いつつも時間を合わせ、また使っていました・・・が!決定的な出来事が。 ある日、ホテルのマッサージが入って少し早めにホテルに到着。 さて、(まだ少し早いな)と時計を見ると・・・動いていない! その日はとりあえず部屋の室内時計で事無きを得ましたが、さすがにショックでした。 嗚呼、とうとうこの日が来たか・・・。 この時計は、その後また動くようになりました。 でも、もう外では使えません。 修理すれば治ると思うのですが、さていったい幾らかかるか・・・。 恐らく一万円近く、ひょっとしたらもっとかかるかもしれません。 残念ながら今の私にそんな余裕はありません。 諦めました。 何しろ電池交換の料金(1,050円から1,500円ぐらい)で新しい腕時計が買えてしまうご時世ですから。 ご多分に漏れず、私も新しい腕時計を買いました。 ジャ○コ山形北店で、980円の安いヤツ。一応、シチズンです(Made in Chinaですが)。 左側が古いセイコー・ロードクォーツで、右側のピカピカしたのが新しい腕時計。もう、一目瞭然ですね。写真に撮ってもハッキリと違います。 でも私は、どんなに古くとも、多少キズがついていても、セイコー・ロードクォーツがいい。 しばらくは修理する予定はありません。でも手放す気もありません。 いつかもっと懐具合が良くなったら、必ず修理しようと思います。 その時まで、キーボードの斜め上で、今までと変らずに時を刻みつづける事でしょう。 私の大事な、セイコー・ロードクォーツが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月28日 15時00分09秒
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