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球界の名物監督・野村監督も、『元監督』になってしまったんですねェ。
「ありがとうノムさん」胴上げに涙のファンも(SANSPO.COMより 2009.10.24 18:35) このシーンにはグッと来ました。 私が初めて野村克也という選手(兼 監督だな)を知ったのは、もうかれこれ30年以上も前の事。雑誌『ビッグコミック オリジナル』に連載されていた『あぶさん』という水島新司さんの漫画でした。 飲んべで借金もあり、生活もかなり荒れていたが天才的なホームランバッターで、当時はノンプロ(社会人野球)の選手であった景浦安武(通称・あぶさん)がスカウトされて入団したのが、野村克也プレーイング・マネージャー率いるパリーグのチーム、南海ホークスでした。 入団最初の年はパリーグ制覇、日本シリーズに進むもV9時代の巨人軍に破れて日本一にはなれず。そういえばその時の野村監督のセリフに、常勝・巨人軍と弱小チームであった南海ホークスを比べて、 「ここ一番という時に、経験の差が現れるモンや・・・」 という内容のものがありました。 このセリフを本当に野村監督が言ったのか、それとも水島新司さんが作中で野村監督に言わせたのかは分かりませんが、図らずも今回の楽天vs日ハムによるクライマックス・シリーズにも当てはまるように思います。 今回はその『経験の差』が現れてここ一番で負けてしまいましたが、でも楽天もよくやりました。本当によくやりました。野村監督や選手の皆さんには失礼ですが、まさかここまでの成績を残すとは思ってもいませんでした。 このブログで何度か書いたと思うのですが、東北楽天イーグルスというチームが出来てまだ5年です。しかもその母体となる選手たちはオリックス・ブルーウェイブ、近鉄バッファーローズという2つのチームから『要らない』と言われた選手がほとんど。これで勝てるわけがないんです。 だから初代・田尾元監督のご苦労はどれほどのものだったか・・・。 その田尾監督が電撃的に解任され、後任に野村監督が決まったと聞いた時には(野村さんも苦労するだろうなァ)と思いました。が、その一方で(あの人にチーム作りから任せたら、これはひょっとして面白くなるかも・・・)という期待もありました。それだけ野球に関しては凄い人ですから。 “生涯一捕手” を貫き、野球を愛した野村さん。日本野球界において、その知識と経験に関して野村さんに匹敵する人はそう多くはないでしょう。その人が4年がかりで作り上げた『楽天イーグルス』というチームの集大成がこのクライマックス・シリーズ進出だったように思います。 でも野村監督の頭の中には、もう次のチーム作りの素案があったことでしょう。たとえ自分の退任が決まっていたとしても。 それだけ楽天というチームは、私から見てもまだまだこれからのチームだと思いますから。この戦力でレギュラーシーズン2位という成績は本当に凄い事です。それだけ選手一人一人が一所懸命になってプレーした結果でしょうし、彼らが今回の大舞台を糧にしてさらに後につなげていけば、それこそ『強い楽天イーグルス』が実現するかもしれません。でもそれもこうなると・・・どうかなァ。 聞くところによると、楽天フロントとしては野村監督に有った権力?をフロントに取り戻したいという意向があるために退任させる方針だったとか。野村監督の初年度こそ最下位だったもののその後4位・5位と最下位は免れていたために、きっと(そろそろ野村監督じゃなくてもいいんじゃないか?)と考えた人がいたんでしょうね。しかも今シーズンは2位と大躍進。 たぶんフロントとしては自分たちがもっとコントロールしやすい監督にしたかったんでしょうね。その結果がレギュラーシーズン2位という好成績を残した監督の退任、という信じられない処遇だったのでしょう。正直いって笑い話ですよ、こんなの。 昔むかしのその昔、某・虎の球団に、 「ベンチがアホやから野球がでけへん」 との名セリフを残した長身ピッチャーがいましたが、野村さんに言わせれば、 「フロントがアホやから野球がでけへん!」 という事でしょうか。楽天のフロントとしては計画通りなんでしょうが、さて、後任の監督には誰がなるんでしょうか?広島カープのブラウン前・監督という名前も挙がっていますが、さてどうなるか・・・。どっちにしても、よほどの人じゃない限り来年のシーズンは期待出来ないでしょう。それほどの戦力もないと思うし、まだまだこれからのチームですから。 野村さんとしては、ユニフォームを脱いでゆっくりと高みの見物、というところでしょうか。 心なしか背番号『19』が寂しげです・・・。さてその背番号『19』に関して。 ノムさん、背番号19は「花巻東・菊池に」(SANSPO.COMより 2009.10.25 05:03) そうなったら確かに面白いしまた嬉しいんですけど、でも、どうかなァ。 田尾さんの時といい今回の野村さんといい、楽天のフロントって野球に関しては素人の集まりなんだろうか?と思ってしまいますし、そんなフロント(チーム)にせっかくの逸材を預けても大丈夫だろうか?という不安もあります。でも楽天ファンとしては、 『18番・・・田中将大』 『19番・・・菊池雄星』 『21番・・・岩隈久志』 この3本柱は凄い!考えただけでもワクワクします。 まァ高校を卒業してすぐに先発ローテーション入りは難しいでしょうが、でもいずれは必ず先発ローテーション入りはするでしょう。そうなったら楽天の黄金時代が来るかも! とにもかくにも、この先、楽天はどうなるのかなァ。 ま、何はともあれ野村さんには、 「ご苦労様でした。そして、ありがとうございました」 と言いたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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