アメリカ大統領のトランプ氏がコロナに感染したとのニュースを知った時、世の中は平等なんだなと思った。もっとも、マスクも着けずに大衆の中に入り込み、感染症そのものを軽視するようふるまいは目に余るものがあったが、立場上、万全の防止策をしているものだと思っていた。自分のことだけならまだしも、周りの人に及ぼす影響を考えたら、ちょっと信じられないが、大統領選のこともあって致し方のないことだったかもしれない。
その後、入院中にも関わらず自動車で外出をしたり、まだ入院隔離が必要な期間であるにも関わらず、医師の反対を押し切って退院した。周りにいる人たちは大統領に振り回されるだけでなく、感染予防の面からもたいへんだろうなと思う。トランプ氏はコロナに打ち勝ったと、その回復ぶりと元気さをアピールしているが、やはり目力の衰えや、時として肩で呼吸しているような様子もうかがわれ、痛々しいような場面も見受けられる。なんといっても高齢者であるというリスクも大きいうえに、今の時点では、まだコロナという病気や治療法さえも見えていないのに…。大丈夫ですかね。
そして、世界的に有名なデザイナーである高田賢三氏がパリ郊外の病院で、コロナ感染症で亡くなった。81歳だった。高齢者はハイリスクである。
そろそろインフルエンザの予防接種の季節。これまでは仕事をしていた医療機関で受けていたが、今年はそうはいかなくなったので近くの診療所に電話をして申し込んだのだが、そこでは去年まで受けていた人が優先なのでと断られた。今年は高齢者の予防接種は無料になり、コロナ騒動もあって希望者が多くなり、ワクチンが足りなくなるかもしれないという。
たいへんな時代になってしまった。コロナであろうが、その他の病気であろうが、事故であろうが、死は必ず訪れる。これほど確実なことは他にはない。死なない人はいない。その日が何時なのか、どんな形で来るのかは神のみぞ知ることである。
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Last updated
2020.10.07 09:45:29