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噂の『のだめカンタービレ』を読んだ。
噂に違わず面白かった。 ネット喫茶だったので全部は読めなかったけど,数巻を残して全部読んだ。 僕としては前半部の方がおもしろかった。 やはりおもしろい漫画はキャラがたっている。 のだめ(隠れた無自覚天才?),いいキャラしている。 千秋(自他ともに認める天才?)も,いいキャラしている。 千秋は少女漫画が好きそうなキャラだ。男としてリアルじゃない点が女性の視点だと思う。でもそれが物語の魅力を引き出している。 のだめといいながら千秋が支柱となって話が展開しているのがまたいい気がする。 千秋とのだめとやり取りはほとんど漫才だ。 ダメダメのだめが千秋にぶったたかれて「ギャボーン」となっているところは何度でも笑える。 それはさておき,音楽などわからない僕にも「すごさ」を伝える構造はどこにあるのだろう? 当たり前だけど漫画だから音楽なんて聞こえない。 だからその周囲の雰囲気,リアクション等々からその「すごさ」を読み取っている他ない。 そういう風に描かれているのだ。 それがこの漫画の「すごさ」だ。 クラシック音楽の漫画ブーム?の先駆けとなったというのもうなずける。 ある意味「音の世界」を「音の無い世界」で描いたのだから,これはほんとうにすごいことだと思う。 これは,漫画の“構造”のみで,“コンテンツ(音楽)”のすごさを伝えているということに他ならない。 『アカギ』も麻雀のわからない僕にもアカギの天才さが伝わってくるという意味で同型かもしれない。 今度のだめの続きを読んでみよう。愉しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/22 08:40:50 PM
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