|
カテゴリ:裁判・弁護士・司法関連ニュース
最近自転車関連の裁判ニュースを
よく見かけますが、それだけ注目されている ということなのでしょうか。 この事件については、裁判所がほぼ全面的に 被害者側(60歳代男性)の主張を認めたわけですが、 私は正しい判決だとおもいます。 現場は分かりかねますが、母親の発言は矛盾しています。 母親は「交通ルールを守るようにと、日頃から注意していた。 現場は男児にとって急な坂で、監督義務を果たしたとしても事故は防げなかった」 つまり、現場は小学3年生の子供が、自転車走行を 安全に行うことが困難な坂道だと認識していたわけで、 それならば、その道は自転車を降りて押して進むよう 指導することこそが、正しい監督義務だと思います。 なんにせよ、自転車事故に厳しい処分が下る風潮に なってきていますし、(本来はこれが正しい) 自転車保険全入時代か、免許制か、どちらかに 流れていきそうですね。 *********** 小3の自転車で重傷、母親に220万円賠償命令 (3月7日 読売新聞) 2011年9月、当時小学3年だった男児の自転車と衝突し、重傷を負ったとして、福岡市の60歳代の男性が男児の母親に治療費など約260万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、福岡地裁であった。 池田聡介裁判官は「男児への指導が抽象的で、監督義務を果たしたとはいえない」として、約220万円の支払いを命じた。 判決によると、男性は福岡市早良区の歩道を歩いていた際、1人で坂道を下ってきた男児の自転車と衝突、右足の骨を折るなどした。 男性側の訴えに対し、母親は「交通ルールを守るようにと、日頃から注意していた。現場は男児にとって急な坂で、監督義務を果たしたとしても事故は防げなかった」と主張していた。 池田裁判官は「歩道は見通しが良く、適切な運転操作をしていれば事故は防げた」とし、「指導が具体的ではなかった」として母親の監督が不十分だったと認定。男児の年齢を考慮したほか、男性にも周囲に注意していなかった落ち度があるとして、賠償額を決めた。 男性の代理人弁護士は「事故防止のため、運転技術が未熟な未成年者には十分な指導が必要で、保護者としての義務を認めてくれた」と話した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.07 11:08:24
|