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想い出桜~ミナト、たゆたう日常~

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October 10, 2006
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カテゴリ:小説

こんばんは、桜野草一郎です。

・・・はい、今夜のタイトルは見ての通りですね。
『御堂 彰彦』(おどう あきひこ)さんの作品、「12DEMONS」(トゥエルヴデモンズ)です。
最近読み始めて、今日の朝1巻を読み終わり、そして講義の暇な時間数十分(ぉ;)と待ち時間1時間+家に帰ってからの2時間ほどで2巻を読み終わりました。(2巻完結)
読み終わった後の感想としては・・・。
すごい面白かった、の一言に尽きますね。
・・・ありきたりな言葉ですが、ありきたりであるが故に・・・と、まぁそんな事は置いておいて。

今回は小説なので(?)、ネタバレ的な事はここには書きませんが・・・。
まぁそれでも嫌だと言う人はとばして下さい。

・・・さて。
この小説のすごい所と言えば・・・登場人物(メインキャラ)の多さでしょうか。
タイトルから分かるように、主要な登場人物は12人です。
名前の紹介は・・・まぁ省略するとして、あらすじを少々。


この物語は、悪魔伝承のある、とある町の学園で起きます。
昔、人間の手によって12の部位に分かたれて封じられた悪魔。
しかし、悪魔の呪いによって、悪魔の12の部位を受け継いだ12人が、悪魔が封じられたのと同じ時、同じ場所に集った時、12人による争奪戦が始まります。
その12の部位とは、目・鼻・口・耳・胸・腕・腰・足・脳・血・心臓・魂。
争奪戦のタイムリミットは午後6時から午前0時まで。
午前0時までに全ての悪魔の部位を揃えた一人だけが生き残り、願いを一つだけ叶えられる。
相手の部位を奪う時は、相手の部位に直接触れ、『奪う(バレス)』と宣言をし、相手に自分の部位を捧げたい時は、相手の捧げたい部位に直接触れ、『捧ぐ(リーテ)』と宣言をする。
悪魔の部位を失った者は、目覚める事のない眠りにつく。

・・・というのが、この物語の大筋・・・というか、核である争奪戦のルールですね。
ポイントは、奪う時は相手の部位に「直接」触れると言う事でしょうか。
まぁつまりは・・・脳なんかは、持ち主の頭を割って触れるしか、奪う手段がない、みたいな・・・。
まぁ、そう言う事をしなくてもいいように、それぞれの部位を持った人間には特殊能力が備わるわけですが。
それは・・・もちろん秘密で。
物語の流れとしては、奪い、奪われ、取り返し、協力し、裏切る・・・のように、極限状態に追い込まれた人間の心理が複雑に絡み合って、様々な物語を展開していきます。
この物語の中で、自分がこれが大きな謎だなぁ・・・と思っていた事が二つありました。
まぁ・・・これも詳しくは言いませんが、簡単に言うと、ある部位を持った者と、元の世界に帰るための、ラストシーンでの事でしょうか。
・・・正直言うと、ラストシーン近くの謎は割合簡単に(?)先が読めましたが、ある部位の方は2巻ぐらいにならないと分からなかったですね。

この作者の作品は、第一作目の「ヒトクイ」から読んでいますが、二作目にあたるこの作品はかなり完成度の高い作品と言えるのではないでしょうか。
まぁ・・・誤字があったり、「突然の事にAはたたらを踏み、Aは思わず前のめりに倒れそうになった」(2回目の「Aは」は余計?)とか、後は見開き2ページで最後に記されてあった台詞が、次のページの最初にも記されてあったり、後はキャラの名前を間違えたりなど、そういうのは少しありましたが。
とは言え、12ものメインキャラと、12もの能力を考えて、それをうまく物語に組み込み、さらにはそれぞれのキャラクターが薄れてしまわないように、ちょっとした過去のエピソードなども組み込んで・・・。
と、こんなに大勢の登場人物が巧みに描かれているのは、尊敬しますね。

それに、この作者の描く物語は、自分の好きな作家の『三上 延』(みかみ えん)さんの物語と少し感じが似ていて、そこにもまた好感が持てます。
あくまで自分的にですが。
今後の作品にも期待、です。

それでは、今日はこの辺で。
では。






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Last updated  October 11, 2006 01:34:39 AM
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