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2007/12/09
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カテゴリ:本・マンガ
今日は、朝からのんび~り四つ葉
お陰で、たっぷり読書をする時間がありました。


今日読み終えた本の中で、一番印象に残ったのが、
パール・バック著
神の火を制御せよ~原爆をつくった人びと~

原題「Command the Morning」


神の火を制御せよ

この本は、ブログ仲間さんが紹介して下さったものです。
図書館で順番待ちしていたのが、ようやく回ってきました。


ストーリーは、副題の通り、
原爆を開発・製造、そしてそれを使用(投下)するまでの、
それをつくった人びとの、愛と葛藤を描いた小説でした。


* * * * * * * * * * 

読み出した最初の頃は、原子だの、中性子だの、物理だの、
専門用語?がいっぱい出てきて、
はたして最後までついていけるかと、不安になりましたが、

途中からは、食事をするのを忘れる位、
この本にのめり込んでしまいました。


専門分野のところは、結局、最後まで難しいままでしたが、
それ以上に、それぞれの登場人物の、
“人としての”描き方が、とても丁寧でしたので、

物語が、とても身近な存在に感じました。


科学者たちの苦しみ・悩み・葛藤が、
どっしり・ずっしり伝わってきて、かなり辛かった。。。


今でも、彼らの苦しみを思い出すと
涙が出てくる位です。


どうしよう、どうしたら一番いいんだろう、
私だったらどうするだろうと、
彼らと一緒に、悩み・葛藤しながら
読み進めました。

* * * * * * * * * *

ここに登場する科学者のほとんどが、自分の研究を、
平和的利用に使いたいと望んでいたのに、
時代がそれを許しませんでした。


アメリカ的に言えば、成功に終わったにも関わらず
結局、科学者の誰もが幸せになれなかった。


彼らは、この後、どう生きたのでしょうか?
暗い目をしたまま生きたのでしょうか?



本の最後の解説を読むと、
原爆投下は、大国どうしのライバル心(冷戦)・エゴが
最終的な引き金になったことがわかります。


充分に防げた“投下”。


被爆された方々のことを想うと、
言葉になりません。


* * * * * * * * * *

折りしも、昨日(12/8)は、開戦日。


真珠湾攻撃当日のことも、この小説には書かれており、
複雑な思いで、そのページを読みました。



この本は、

戦争を決して忘れないように。戦争の悲惨さを忘れたとき、
人々はまた戦争を始めようとするからだ。


と締めくくっています。



戦争を知らない私達の世代は、こうやって
本を読んだり、話を聴いたりして、
いっぱい・いっぱい知っていかなきゃいけないなって思いました。



読んでよかったです。


ハードカバーだと、私の本棚が悲鳴を上げるので、
もし、この本が文庫本になるのなら、
購入しようと思います。


* * * * * * * * * *

追:本当にどうでもいいことなんですけど、
  この本を読んで、大学教授の奥さんってたいへんなんだなぁ~とも
  思いました(笑)
  国立大学の工学部教授と結婚した、私の友達も実は
  こんな思いしてるんかな。





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Last updated  2007/12/10 01:21:13 AM


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