奇跡
もう随分と前の話になりますが、去った九月に朝崎郁恵さんのライブに行ってきました。会場は寺の本堂(!)という随分こじんまりとした会場だったのですがそれだけに歌者と聞き手の距離が近い近い!おかげで歌者である朝崎さんの息吹きや表情まではっきりと捉えられるライブとなりました。今でもこのライブで朝崎さんと共有した時間のことは『奇跡・・・だったんだな』と思います。奄美の民謡は沖縄の民謡よりもこぶしの効き方がよりはっきりとしています。正直戦後になって急速にヤマト化していった沖縄の民謡よりもより本来の民謡に近いのです。(だからといって戦後の”新民謡”を否定する気は毛頭ありませんが)元ちとせさんや中孝介さんなどのあの独特なこぶしの回し方を皆さんもご存知かと思いますが朝崎さんのそれはもう”こぶし”ということがはばかられるほどのモノ、いうなれば”そのしまで生まれ育った人間の息遣いそのもの”と申し上げればいいのか、とにかく圧倒されまくりでした。見た目はホントにどこにでもいるハンシー(失礼)なだけに、終始その息遣いに圧倒されまくり。あの小さい体のどこからその声が出るの?と疑問を持たずにはいられないくらいの声量、息遣い。その息吹きは小さな寺の本堂を奄美にするのに十分でした。恐らく会場にいた全ての人がその思いを共有できたと思います。今考えてもあれは『奇跡』というにふさわしい時間だったと思います。さて、私事で恐縮なのですが今年をもって『りっか』のブログ部分の更新をストップさせたいと思います。理由はやはり”桜上水がFacebookを始めた”という理由が大きいですし、何よりも桜上水の中で『りっかというブログは役目を終えた』という思いが大きいのがその理由です。筆不精の桜上水がよくぞここまで日記を書いたなという感動もありますが皆様もこんなブログをよく見てくださいまして本当にありがとうございました。フリーページの方は今後とも続けていきますのでよろしくお願いいたします。それでは、その時にまたお会いしましょう(^-^)/