桜上水は
前者は最近になってまだマシになって来ているのですがやっぱり音効(SEとも呼ばれます、音響効果の略です)はまだまだです。.357MAGNUM弾と9mmパラベラム弾と7.62mmNATO弾と.50弾がが全部同じ発射音と言うのはどうなのよ、です。 (注釈しますとこれらの弾丸は全部口径、発火薬の量が違います。したがって発射音も違うのです) キックバック(反動)の描写もエラく適当なものが多く、例えば陸自の9mm機関拳銃を全く無反動で撃ってたり(いくら訓練を詰んでいるとはいえストックのない機関銃でそれをやるのは不可能に近いです。HKのMP5なら出来るかもしれませんが)数え上げたらキリがありません。 (最近見た中ではストライクウィッチーズの銃の描き方とリコイルスピードが『おお』と思わせてくれましたね。BARとMG42のリコイルスピードを全く違うようにしてあるのには唸りました) まぁそれでも昔に比べたらだいぶマシにはなってるんですけどね。 実はそれより酷いのが”カメラの描き方”。とにかく”カメラの形になっていればいい”ってのが多くてしかもSEも酷いです。 レンズシャッター機がフォーカルプレーンシャッターの音ってどうなのよ^^; 昔はSEさんや演出さんがかなり拘っていまして例えばルパン三世(第一期)は銃は無理だったのですが車の音は各車全く違っています。これは演出の大隅正秋氏(作画監督の大塚康生氏との説もあり)の拘りで、大初期のルパン三世はこの大隈&大塚コンビ(中~後期は宮崎駿氏&高畑勲氏のコンビ)がSEからアテレコに至るまでその殆どを取り仕切っていました。 で、ここで伝説 あるとき劇中にデュポン(ライターです)でタバコに火をつけるシーンがあったのですがあのデュポン独特の『ピーン』と言う音がSEでどうしても出せない、仕方がないので大隈氏か大塚氏のどちらかが実物のデュポン(1ドル=360円の固定レートの時代だったので今の感覚ですと大体50万くらいの買い物です)を買いその音を撮って使ったとか (これは桜上水が実際アニメーターしていたときに聞いた業界では有名な話) まぁそんなSE伝説を知っている桜上水としては今のシンセ偏重のSEに飽き飽きしていたのですがそんな時偶然見つけたのがこのアニメ 『たまゆら』 予告にRollei35らしいものが出てくるので見てみたのですが開始30秒でいきなりROLLEIFLEX(形からして2.8GXかFX)、主人公の使っているカメラは紛れもなくRollei35S しかも音もまさしくRollei35そのもの! この作品は原作・監督があのサトジュン(佐藤順一)なのでRollei35Sをサトジュンが持っているのですかねー?(^-^) ともかく 写真が主のアニメと言うのは桜上水が知っている限りでも”前代未聞”だと思いますので、あのサトジュンがどう演出するか楽しみですねー 若い人がフィルム写真機の楽しさを認識してくれるのは桜上水的には大歓迎です。 これを機会にRollei35Sの市場価格が上がったりして^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[] カテゴリの最新記事
|