最近ネタのない写真界において相変わらずM3/4らのミラーレス一眼は元気です。
市場がだいぶ成熟してきたということなのでしょうか? ここのところセンセーショナルな話題は無いにしても確実にニュースな話題を提供してくれてます。 まず一つ目がPanasonicは旧来のM3/4とは別に、プロユースを睨んだ製品を出すということ、つまり製品ラインの二元化です。 Panasonicは元来プロユース機というのを打ち出したことが無いのでこれはアリかなと思ったんですが驚いたのはここから。事実上M3/4でのライバルに当たるオリンパスがM3/4機にも”プロユースを意識した”製品の検討に入っているということ。しかもプロユース、EP-1、EPL-1という三次元化を目指しているということ。 オリンパス!正気か!? この話が真実ならば事実上3/4唯一の機種でプロユース機でもあるE-3の出番はないということになります。 さて、ここで改めてM3/4ユーザー層を確認してみましょう。 1.コンパクトデジカメからのステップアップ組 2.フランジバックの短さを利用して古今東西の銘レンズを現在に黄泉帰らせるオッサン層 2番はオタク臭がプンプンしますがこのカテゴリーは多分、いや絶対に一番になることは無いでしょう。 そもそもM3/4機は当初は”小さいカメラシステム”を目指したモンですから(この辺のベクトルはライカ互換機にも相当します)フランジバックの短さやそれのおかげで古今東西のレンズをほぼ制限なしにデジタルで使えることは二次副産物的なものでして、まさかメーカーは最初っからそんなことは考えていなかったでしょう。メーカーが目指しているM3/4はあくまで ”小さなカメラシステム” です。しかし現状でM3/4の本意である”小さいカメラシステム”を目指しているカメラはほぼ皆無です。 これは某大型掲示板に桜上水が出入りしているので実感していることなのですが、コンデジを卒業する人はほぼ間違いなく欲しがるのが”デジタル一眼レフ”です。友人同士で浮かないとか、見てくれのカッコよさとか言う社会的に至極まともな意見でどうしてもそうなります。彼らがミラーレス一眼を買うとしたら『デジタル一眼が予算的に買えないので』という消去法のもとに選択した例でしょう。 つまり、メーカーが目指しているところにユーザーがいないのです。 もう一つ、フォーサーズやM3/4の意義は”小さなカメラシステム”にあります。しかし殆どの場合マウント規格に対し明るいレンズを作ろうとするのでその大きさは結構堂々たるものになります。小さく薄っぺらいボディに堂々たるレンズがひょっとこのようにくっついている、なんともまぁ、珍妙なスタイルではありませんか。こういうスタイルに今のユーザーは付いていけるのでしょうか? 壮年の桜上水には非常に疑問が残るのです。 とはいえ、他のメーカーが表面上は大人しく、水面下で着々とセンセーショナルなカメラの準備をしているのでM3/4陣営やα-E陣営の活動が相対的に目立つような現状ではカメラ趣味もとうとう他人に自慢できないような趣味の一つになっていくのかな?なんて思います。 P.S:今月のアサカメのP139からの特集はいいですねー。桜上水も久々に自分のII型を持ち出してみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/06/21 09:54:32 PM
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