PENTAXからミラーレス一眼(仮称)のPENTAX Qが発表されました。
今までのミラーレス(仮称)と違うのは画像素子にM3/4やAPS-Cクラスのものではなく1/2.3インチ、つまりコンデジと同じ画像素子を採用していること(そのためPENTAX Qマウントという規格も用意されました)。つまりバカでかい素子を積まないため結果的にカメラシステムとして小さくなる利点をPENTAXは強調しています。 このQシステムに用意されるレンズは高性能レンズシリーズと銘打って3本、トイカメラ風に写るトイシリーズの2ラインが用意され、中でも高性能シリーズはレンズシャッター内臓で内部ストロボに1/2000でシンクロ、外部ストロボでも1/250でシンクロできるという優れものです。 (藤壺型フードを持つこのレンズの焦点距離は47mm) (なかなかがんばってるレンズ構成図) 『焦点距離が47mm』と聞いてニヤリとしている方も多いでしょう。 36×24mmのイメージサークルにピタリとはまる43mmの銘レンズ”FA43mmF1.9LIMITED”を彷彿とさせるからです。 しかしまぁ、ここまで何とか自分を鼓舞して書いてきましたが・・・正直なところ現在のデジカメ市場でこのシステムは誰得な感じを禁じえません。 ちょっと前にも書きましたがM3/4もα-Eも目指しているところは”小さなカメラシステム”ですが現在この場所にはユーザーがいないのです。 無論Qシステムもその辺は理解しているらしく1/2000のシンクロなど目を見張るスペックを積んでいますが、この辺もユーザーがもうちょっとお利巧にならないと理解されない部分ではあります。レンズによってレンズシャッターとボディシャッター(?)のどちらかを使い分けるシステムですからもはや”ミラーレス一眼”とも呼べません。 あるいはPENTAXはあのAUTO110(オートワンテン)の再来としてこの新しいシステムを作ったのかもしれませんがともかく今は誰得感が否めません。 (ま、あのぶっさいくなカメラを堂々と”PEN”として展開しているどこかの会社よりもあざとくない分清貧の清々しささえ感じます) まぁPENTAXは冒険好きな会社ですから無論充分な市場調査をして製品を出したのだと思います。当分は見守って行きましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/06/25 04:57:50 PM
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