512903 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

シングル母のアメリカ暮らし

シングル母のアメリカ暮らし

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

さく408

さく408

Favorite Blog

◎かなかな日記◎ kanavistaさん
◆ラテン旦那と大和撫… QT-hitomiさん
Fun Fun Fun しず0001さん
デモドリ娘の夏休み デモドリ娘さん
カイロいろいろ日記 ズゴッタさん

Comments

vhnqfmor@ viagra online dj fn viagra pills viagra generic <a hre…
ひろし@ Re:シュタイナー教育の疑問点(10/09) ≫けっっっ テリブル…!
http://buycialisky.com/@ Re:不憫な息子(05/04) cialis generika erfahrungen forumcialis…
http://viagraiy.com/@ Re:不憫な息子(05/04) viagra apresentacao preco <a href=&…
恵梨咲@ Re:祝 「かぐやひめ」無事出版の巻(02/28) 初めまして! 中3です。素敵な絵ですね!…

Freepage List

2006.01.22
XML

私の回りには在米日本人の人も多いのだけど、
時々日本人同士で集まって話すと槍玉に挙がるのが、アメリカ人女性。
まあ確かにアメリカ人に限らず、
運転中に道を譲ってくれないのは女性に多いし、
男性よりもちょっとは意地悪な面もあるかもしれない。
アメリカ人は日本人よりもものをハッキリ言う人が多いし、
そういう点がカチンと来るのだろう。
その気持もわかる、私だってアタマに来る事はたくさんある。
みんな話す事で溜飲を下げているのだろうし、
それを責める気にはならない。


でも、そんな日本人が集まると時々展開される、
アメリカ人女性の悪口大会に、私はあまり参加したくはないのだ。
何故なら、何年かまえに別居を始め、
離婚の一番辛い時になぐさめ、励まし、そばにいてくれた人たちの多くに
「自己中心的で意地悪で無神経な」アメリカ人女性がいたからだ。


もちろんこれはたまたまなのだと思うけど、
その頃、私の回りにいた日本人女性の方に無神経な人が多かった。
離婚するんだ、という時の反応が大きく違ったのだ。
私はけっこう日本人の知り合いが多い方だったので、
グループ付き合いをした人たちの間にはあっという間に噂が広まった。
「えー!!!!何で何でー!?うっそー」とけたたましく騒ぐ人。
「やっぱりねー、前からあなたの旦那さん、自分勝手だなと思ってたんだ」とのたまう人。
「大変だねー、どうすんのー、お金とか大変でしょー」と一方的に騒ぐ人。


私を囲んで4、5人の日本人の友人が、
「えー、でもさ、養育費いっぱいもらえるじゃん。
それで働かないで済むんなら、私も離婚したーい。」
「子供も週に何回か向こうに行くんなら、
自分の時間が持てていいよね、いいなあ、うらやましい。」
当時は黙ってがまんしてたけど、
「ならさっさと離婚しなよ」と言いたくなった。
その場では笑ってたけど、帰りの車の中で
悔しくて泣いた事もある。

中には「子供がいるのにそんなの自分勝手だよ。
我慢しなさい、離婚なんて最低の親がする事だよ。」
まで言った奴もいた。私の選択じゃないと知っててだ。


今、それらの人と付き合いはないし、
あってもものすごく希薄だ。
今でも日本人の友だちはいるけど、
彼女たちはそういう事を言わなかった人たちだ。
私は「絶交」というものをするほど厳しい人間ではないけれど、
連絡をこちらから取らなくなったら自然に関係が薄れた。


もちろん今思えば、彼女たちにも悪気はなくて、
日本流の慰め方だったのかもしれないけれど、
その頃の私の胸には深く突き刺さる事が多かった。




私はもともと日本人とばかりつき合っていたので、
当時アメリカ人の知り合いと言えば、
数少ない仕事関係、そして息子たちの学校や
プリスクール、育児サークルの関係者、
お茶のアメリカ人生徒さん、教会の人たちくらいだ。


それほど親しくないのに離婚の話もしなかったが、
何人かの人には話した。それでも私が所属した日本人のグループのように、
あっという間に知れ渡るような事などはなかったのだ。


話をした人の多くは、静かに抱きしめてくれた。
「つらかったね。今でも辛いよね」と涙を流す人もいた。
でも「何で?どうしてなの?」と詮索する人は
ほとんどいなくて、こちらが話す時は黙って聞いてくれた。
元夫のした事に対して怒る人はいたけど、
元夫を貶めるようなことを言う人はいなかった。
誰でも自分の家族の悪口を言われたら、
(自分が悪口を言ってたとしても)
あまりいい気がしないのではないかと思う。


もちろん、アメリカ人=O、日本人=X、などという
単純な話をしているつもりはないし、そんな気もない。
今でも親しい友人の半分は日本人だし、
日本語で話せる事の楽しさや、同胞感も持っている。
いろんな感情をとっくに捨てた私は、
たまに「え?」と思うことを言われても、
あまり深く追求しないで聞き流せるようになった。


だから日本人に対する負の感情など持っていない。
むしろやっぱり日本人はいいなあと思う事が多い。
でもアメリカ人全般に対しても同じようでいたい。
いろんな人がいるのだ。いい人も悪い人もいっぱいいる。
善良な人もこすからい人も同じ割合だけいると思う。
それをひとくくりにして話すのが嫌なのだ。
もちろん皆それはわかっていると思うし、
今更私が言うような事でもないと思うのだけど、
たまに「何だかなあ」と思ってしまう事もある。
それこそ私も「何々人は」と言うくくり話をする時もあるから、
気をつけなくちゃいけないんだけど、
ある程度は親しみを込めて言っているつもりで、
あまり辛辣な事は言ったり聞いたりしたくないなあと思う。



私の義母はとてもとてもいい人だ。
決して人の悪いところを取り上げたりしない。
できるだけその人のいいところを見ようとしている。
マイナスな状況に置かれても、
その中でできるだけ希望を持てるような事柄に
フォーカスを当てている。
たぶん、2回にわたるガンの治療、
生存率50%と言われて泣き暮らした日々を乗り越えて来た
その強さから来ているのかもしれないけれど。

彼女は自分が傷つけられても、すぐ忘れようと勤めている。
そして人の善意をいつも信じている。
こう書くと美化のし過ぎじゃないかと思われるかもしれないけど、
本当に彼女から意地悪なことを言われたり、
されたりした事など一度もない。

人の肉体的な欠陥や、性格にたいするジャッジメントを
口に出すという事は、すべて自分の顔つきに跳ね返ってくると
彼女が一度言ったことがある。
自分がパーフェクトじゃないとわかっているから、
人の事は言いたくないそうなのだ。


私はまだまだだなあ。
でもそんなお手本がそばにいてくれて良かったと思う。
そして私にとってアメリカ人女性全般の悪口に賛同する事は
彼女の事も含んでしまうので、気をつけたいと思っている。
「アメリカ人の女は」という話を聞くと
けっこう私は意味もなく傷つくのだ。


でも日本人も日本の文化も経済も習慣も誇りに思っているし、
自分の事は立派に日本人だと思っていますし、
「アメリカ大好き日本は嫌い」というタイプでは決してない。
どちらにも好きなところと苦手なところがあって、
それでもここで生きていくと決めた以上は、
ここでの暮らしをできるだけ楽しみたいなあと思っている。
そしてアメリカの文化や人々もまた尊重されるべきであると信じている。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.01.22 10:47:01
コメント(28) | コメントを書く
[ちょっと真面目に考えた] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X