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ミステリの部屋

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2006年02月28日
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探偵ヴェリティはホテルの二階の一室から男が現れ、隣室の窓へ忍び込んで行くのを目撃する。
支配人に知らせに行くと、その不審な男は部屋の中で人が殺されているとへたりこんだ。
外では別の男が同じ窓から降りてきて警官につかまっていた。
ところが問題の部屋にかけつけるとドアも窓も鍵がかかっており、衣裳戸棚にはウェイトレスが縛られて閉じ込められていた。


密室物です。

主人公である探偵の推理は二転三転どころではなく、ある人が怪しいと思うと、別の人に容疑がかかる、というようにどんでん返しの連続です。
推理する過程に重点が置かれているわけですが、ユーモアあふれる文章なので飽くことなく読み進めることができました。

ピーター・アントニイという作者名は聞きなれないかも知れませんが、「スルース」の原作者、アンソニー・シェーファーと、その双子の兄弟で映画「アマデウス」の原作者であるピーター・シェーファーの二人による、合作のペンネームだそうです。読みやすいわけです。

登場人物は皆一癖も二癖もある個性的な人間ばかりです。
珍しいことに、この作品には登場人物全員の挿絵が挟み込まれています。姿が目に浮かんで来るような楽しい絵です。

ああでもない、こうでもないを繰り返しながら、不可能な状況について論理的思考で真相にたどり着くのは見事ですが、
トリックには驚かされました。
「え~。」と思わず声が出てしまいましたが、その驚きはちょっと苦笑が含まれるタイプの驚きでした。

大技ではありませんが、十分に独創的で面白い作品だと思います。



 衣裳戸棚の女 ピーター・アントニイ









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最終更新日  2007年12月16日 00時14分29秒
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