テーマ:ミステリはお好き?(1452)
カテゴリ:日本ミステリ(あ行作家)
<あらすじ> 大学四年の僕(たっくん) が彼女(マユ) に出会ったのは代打出場の合コンの席。 やがて ふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年を ともに過ごした。 マユのために 東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職した たっくん。 ところが いきなり東京勤務を命じられてしまう。 週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。 (「BOOK」データベースより) SIDE-A、SIDE-Bと読み終えたとき、ああ、やっぱりそうか、こういうことだったのだな、と思いました。 出版社の紹介に、 「必ず2回読みたくなる」と評された驚愕のミステリー とありますが、確かにそうです。 読んでいる途中で、何だかおかしいぞ、と感じたところに、最後まで読むとカシャっ、カシャっとパズルがはまっていきます。 まるでテトリスをやっている時のような爽快感w しばらく頭の中でパズルを完成させて楽しんだのですが、私は2回目は読みませんでした。実はこういうタイプの恋愛小説があまり好きではないからです。 ミステリでなければ読んでいなかったでしょう。 以前は、乾くるみさんという名前だけで判断して、女性だと思い込んでいました。 男性だと知ったのは最近のことですが、読んでみたらわかりました。 恋愛模様の描き方が、完全に男性視点ですね。 ネタバレになってしまうので、詳しくは言いませんが、この作品は、ミステリとしてのしかけが大変優れていると思うのです。 ミステリ読みの私でも、半ば騙されていることに気づきながら、はっきりわかった、と思ったのは最後まで読んだ時でした。 ごくごく自然にミスリードしてくれます。 あまりに自然なので、もしかしたら、普通の恋愛小説として読み終えてしまう人もいるのではないでしょうか? うん、そういう恐れはありますね、きっと。 それではもったいないので、「どこがミステリ?」と思った方は、読んだ後に必ず「イニシエーション・ラブ ネタバレ感想」で検索して確かめてくださいねw イニシエーション・ラブ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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