テーマ:映画館で観た映画(8408)
カテゴリ:たまには映画でも
夫と二人で、ジャン・ピエール・ジュネ監督の映画「ミックマック」を観てきました。 ちょっとブラックで、ドタバタながらエスプリがきいたフランス映画でした。 哀しさと可笑しさは紙一重なんですね。 ミックマックと聞いても何のことかわかりませんでした。 これはタイトルで損をしているのではないでしょうか? 映画がとても面白かっただけに、そう思いました。 (調べてみたら、ミックマックとはフランス語で「いたずら」という意味のようです。) 息子がすすめるので、半信半疑で観に行ったのですが、行ってよかったと思います。 かなり不幸な男が主人公です。 彼は仕事中に銃撃事件の巻き添えとなり病院に運ばれましたが、頭に入った銃弾は取り出せませんでした。 退院して戻ってみると、家も、持ち物も、仕事もなくなっていました。 子どもの頃に父親を地雷で亡くし、苦労してここまで生きてきたというのに。 路上で眠り、大道芸みたいなもので小銭を稼ぐ毎日。 そんなとき、ある男に声をかけられます。 連れて行かれたのは、廃品で作られた隠れ家のようなところでした。 住んでいるのは、、社会から忘れ去られたような、ちょっと変わった人たち。 廃品を回収、改造して生活しているのです。 彼はそこで仲間として受け入れられます。 仕事にも慣れてきたある日、彼は父親を殺した地雷を作った会社と、自分を傷つけた銃弾を作った会社を見つけます。 そして、復讐をしようと考えます。 彼が何かしようとしていることに気づいた仲間も、全員手伝うことになります。 それは復讐というより、大がかりないたずらのような計画。 仲間たちは、一芸を持っていて、それを生かして作戦は進んでいきます。 さあ、どうなることでしょう。 結果は言いませんが、ひねりがきいていて痛快でした。 不幸のどん底にあっても、落ち込むだけが能ではない。 笑い飛ばして楽しく生きることだってできるんだと、言っている気がしました。 大作でもなく、3Dでもないけれど、映画の楽しさを味わえる作品です。 おすすめですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[たまには映画でも] カテゴリの最新記事
|
|