カテゴリ:日本ミステリ(は行作家)
東川さんの作品は、ユーモアミステリとしてのユルさ加減は脱力級なのに、実は、見かけによらずバリバリの本格ミステリである、というのが魅力です。 知る人ぞ知る、という多少マニアックなファンのつもりでいたら、「謎解きはディナーのあとで」が大ヒットし、本屋大賞まで取ってしまい、すっかり人気者になられました。 それでも 私は東川さんの本領は、出すごとにレベルアップして驚かされた「烏賊川市シリーズ」のような長編にあると思っています。 学園ミステリとしては 「鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ」があります。 部長たちと赤坂君が そこそこ活躍する「学ばない探偵たちの学園」と「殺意は必ず三度ある」 は、長編、で殺人事件が起こります。 一方、副部長である霧ヶ峰涼が主人公の「放課後はミステリーとともに」 と「探偵部への挑戦状 」は、短編集で、殺人など起こらず、日常の謎が中心の短編集です。 つまり、「探偵部への挑戦状」 は、実にお気楽な学園ミステリ、ということです。 堅いことを言わずに、すっかり油断して楽しめばいいのではないでしょうか。 そういう点ではお正月に読むのにふさわしかったかな、と思います。
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最終更新日
2014年01月06日 23時38分21秒
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