カテゴリ:ミステリ以外の小説
古今東西、お風呂にまつわる傑作短編を集めました。 滑稽話に純文学、ミステリにファンタジー、さらにSF、幻想、現代小説と 各種取り揃えております。 お風呂の種類も 内風呂、銭湯、サウナ、温泉とよりどりみどり。 一入浴につき一話分、お風呂のお供に 小説浴はいかがですか? 熱読しすぎて 湯あたり注意。 お風呂好きに贈る お風呂オンリーアンソロジー。 お風呂小説の面白さについて 熱く語る!? 編者あとがきつき。 (あらすじ「BOOK」データベースより) 浮世風呂(式亭三馬)/柳湯の事件(谷崎潤一郎)/泥濘(梶井基次郎)/電気風呂の怪死事件(海野十三)/玄関風呂(尾崎一雄)/美少女(太宰治)/エロチック街道(筒井康隆)/ああ世は夢かサウナの汗か(辻真先)/秘湯中の秘湯(清水義範)/水に眠る(北村薫)/花も嵐も春のうち(長野まゆみ)/旅をあきらめた友と、その母への手紙(原田マハ) 有栖川さん編集ですが、ミステリ・アンソロジーではなく、バラエティに富んでいます。 有栖川さんの読書の幅の広さがうかがえる内容でした。 年代順になっていて、何と最初は 江戸時代の戯作から始まります。 式亭三馬ですよ。 これには、ちょっと苦戦。注釈を見るのが面倒になって、お風呂ということで、流し読みしてしまいました。 でも大丈夫、時代が進むにつれ、どんどん読みやすくなっていきます。 中でも、私は尾崎一雄の『玄関風呂』 の、のどかな味わいが気に入りました。 そして、清水義範の『秘湯中の秘湯』 が楽しかった~。こんな変な温泉をよく思いつくものです。 日頃ミステリばかり読んでいる身には 新鮮な読書体験でした。 とはいえ、私がお風呂に関わる小説と言って思い出すのは、松本清張の『坂道の家』です。 やっぱりミステリですね。
にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年03月13日 16時19分17秒
コメント(0) | コメントを書く
[ミステリ以外の小説] カテゴリの最新記事
|
|