2018/07/18(水)02:25
I have read that book. の意味は?
Day 56:またまたご無沙汰してしまいました <(_ _)> 久しぶりのアップです。
では、今日もさっそくサミト君の英語学習を覗いてみましょう。
問題:次の文はどういう意味?
I have read that book.
サミト君は日本語に訳して考えてみましたが、色々な訳が出てきてしまい戸惑っているようです。実際例文はいくつかの意味になります。今回の問題はちょっと意地悪な問題でしたね あなたはどんな訳し方をしましたか?
「その本を読んだとこです」
「その本をもう読んだよ」
「その本を読んだことがある」
例文は上記のようにいくつかの訳が可能です。
学校英語や参考書などでは、よく現在完了形を「完了」「結果」「経験」「継続」の用法と区別をつけますが、実際には現在完了のどの用法なのかということに神経を使う必要はありません。
このブログを通じて何度も言及していると思いますが、重要なのは、現在完了とは「話題にしている動作は過去のこと、話し手の意識の焦点は現在」ということです。
この過去の動作と現在とがどのように結びついているのかを述べたものが、参考書なので呼ばれている「完了」「結果」「経験」「継続」のことです。
つまり、簡単に言えば、「完了」「結果」「経験」「継続」とは主語の現在の状況のことです。もちろんそれぞれが表わす現在の状況は異なります。
大事なことはどれも現在完了なので、話し手の意識の焦点は現在、つまり、現在の状況にあるという事実です。
ふつう現在完了は just, already, never, for, since などの副詞を添えて、異なる現在の状況を表わします。
「完了」「結果」「経験」「継続」の用法と呼ばれるもので、特に表現が曖昧でわかりにくいのが「完了」「結果」でしょう。
「完了」とは、過去の動作によって現在の状況がどうなっているかを意識します。
I have just read that book. [完了]
(私はその本を読んだとこです⇒(完了したから)もう手が空いています[現在の状況])
「結果」とは、過去の動作の結果が現在に存続していることを意識するときに用いられます。
I have already read that book. [結果]
(私はその本を読んだよ⇒(その結果)だから内容を知っています[現在の状況])
「経験」は、過去の動作が主語の現在の状況にプラス、マイナス、何らかの要素を付け足していると感じるときに使われます。
I have never read that book. [経験]
(私はその本を読んだことがない⇒(経験がない)だから興味があります[現在の状況])
「継続」は一部の動作動詞を除いて、通常現在完了進行形を用いるので、今回の問題文は「継続」にはなりません。
I have been reading that book since this morning. [継続]
(今朝からその本をずっと読んでいます⇒今もまだ読んでいる[現在の状況])
どうですか、それぞれの現在の状況の違いを感覚的につかめましたか? 「完了」「結果」「経験」「継続」の用法と区別をつけて意識せず、過去の動作と現在とがどのように結びついているのかを意識して考えましょう。
「完了」「結果」「経験」「継続」の用法で区別をつけてもよくわからなかったあなたも、これでスッキリ解消ですね
後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、この「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。
次回は「過去形」の本質に少し触れたいと思います。
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