2006/08/02(水)01:11
地方も注視
自民党熊本県連の古閑三博会長は8月1日、首相官邸に安倍晋三官房長官を訪ね、来月の総裁選での同県連の推薦状を手渡した。都道府県連単位で安倍氏の推薦を決めたのは初めて。県連としての決定ではないが、7月31日に会長ら県連幹部が相談して文書を作ったという。
安倍氏は記者会見で「再チャレンジや地域の再生に取り組む私の発言を評価をしていただき、大変ありがたい」と述べた。
また山口県の二井関成知事も官邸に安倍氏を訪ね、「山口県8人目の首相になってほしい」と激励した。
今後、熊本県のように安倍氏に推薦状を手渡す都道府県は増えていくと思う。総裁選では、国会議員票とは別に、合計で300の地方票が各都道府県に割り当てられる。それだけに、地方の票の重みは大きい。
投票日までに全国各地でブロック大会や街頭演説が開催されるが、これは国民に人気のある安倍氏に有利に働くのだ。
実際、2001年の総裁選で勝利した小泉首相の得票は、大半が地方票だった。国民的に人気の小泉首相だからこのようになるのも当然である。
したがって、総裁選において我々国民は、国会議員だけでなく、地方の状況も注視していく必要があるといえる。