[年金講座]の記事一覧 | 事例で解決、労働トラブル　労働基準法がよく分かる

年金講座　最終日

本日は、年金講座の最終日。受講者の皆様、大変お疲れ様でした。≪講義内容≫《第１時間目～第２時間目》◎ご質問タイム　多くのご質問に、お答えしていきました。《第３時間目前半》◎残りの部分　すごい勢いで、予定の全てをこなしました。　親父的にはですが…　皆さんにとっては、また新たな頭痛の種が…※基金等の部分で、第３号被保険者については、２階建部分がないことに、注意してください。《第３時間目後半》◎修了式　多くの方が、満面の笑顔で、修了証書を手にされました。　　おめでとうございました　なお、あくまで、修了式。　卒業ではありませんよ！≪『年金物語』でいえば…≫　まだ、登場していません。第二弾以降で、登場予定です。なので、これからも、親父の物語を、よろしくお願いします！≪ご質問≫Ｑ．国民年金保険料を、世帯主・配偶者が支払った場合、社会保険料控除されるか？　また、年末調整の対象となるか？　（宿題となったご質問から）Ａ．以下から、所得控除の対象となり、また、年調の対象ともなる、と思われます。国税庁ＨＰによると…社会保険料控除[根拠：平成１９年４月１日現在法令等]社会保険料控除は、納税者が自分自身の社会保険料を支払った場合又は納税者と生計を一にする配偶者やその他の親族の負担すべき社会保険料を支払った場合に受けられる所得控除です。控除できる金額は、その年に実際に支払った金額又は給与から差し引かれた金額の全額です。社会保険料控除の対象となる社会保険料は次のものです。(1)　健康保険、雇用保険、国民年金、厚生年金保険及び船員保険の保険料で被保険者として負担するもの中略なお、平成17年分以降、国民年金の保険料及び国民年金基金の掛金に係る社会保険料控除の適用については、その保険料の支払をした旨の証する書類を確定申告書に添付等をするか、年末調整の際に提出等を行う必要があります。Ｑ．その他、総集編にふさわしく、多くのご質問をいただきました。Ａ．疑問点は払拭できましたか？※今後も、ブログへの書き込み、メール、郵送でのご質問を、心待ちにしています。≪総括≫本を読んでも分からなかったが…講座のおかげで、目からたくさんのうろこが落ちた。　考える上で、多くのヒントをもらった。そのような、声が聞こえてきそうでした。≪次回予告≫次回は、来年！でも、親父が講師になるとは限りませんが…≪受講者の皆様へ≫２１時間にわたって、年金の基礎を見ていきました。難解な年金が、身近に感じられてきましたよね。でも、ほんの端緒についたばかりです。これから、更なる精進を、ご期待しています。親父の仕事を奪わない程度に、頑張ってください！

年金講座　第６日目　Ｐａｒｔ．２

≪労働トラブル　ランダム･シリーズ≫ご相談者：２５日の給料振込日、資金繰りができないって言って、振込みがありませんでした。　おせっかい親父：賃金未払いですな。ご相談者：２５日から２６日にかけて、信金のデータが壊れたじゃないですか。おせっかい親父：それは、知りませんでした。ご相談者：昨日、回復したけど、やっぱり、振込みがないんですよ。　どうしたらいいですか？おせっかい親父：会社に確認されましたか？ご相談者：何、言ってんだよ。　どうしたらいいか、って聞いてんだよ！　お前じゃ、話にならない。　所長を呼べっ！おせっかい親父：……　ってなわけで、？？？の親父。　おせっかい親父、てめえは、役にたたねえ野郎だ！給料支払日が重なる２５日、しかも月曜日、ということで、回線がパンクしたようですが…＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝夜遅くの、年金講座の受講、お疲れ様です。それでは、ステップアップのための、親父おすすめの文献を、ご紹介いたします。◎おすすめの文献親父が、活用している参考文献を、一部ご紹介します。コメントを参考に、チョイスしてみて下さい。（１）年金の基礎知識コメント：１ページないし２ページの読みきり形式を取っています。　全編を通して読むには、相当な時間を要しますが、様々なレアケースが紹介されていますので、ご自身の年金の『損得』に関して、新たな発見をしたり、年金実務に当たり、ほほお、なるほど、と感じさせてくれます。　ランダムに、お読みいただけます。（２）年金相談標準ハンドブック7訂版コメント：共済年金を含めた、体系的な説明がなされています。　Ｑ＆Ａも豊富で、年金全般を、正しく理解するには、もってこいの文献です。　法条項も掲載されていますので、研究にも、十二分に対応できます。（３）年金ポケットブックコメント：ハンディータイプで、常に携帯するには、ちょうどいい代物です。ちょっと気になる文献（親父は、未だ、手にしていませんが…）（４）年金画面・通知書類の見方・読み方コメント：年金記録を、社保でアウトプット（印字）してもらったのはいいが、どうも、見方が分からない。　こうしたとき、重宝する文献、だと推察します。残念ながら、これ一冊で完璧！、という本は見当たりません。まだまだたくさんありますが、（１）から（３）はおすすめです。

年金講座　第６日目

本日は、年金講座の６日目。受講者の皆様、大変お疲れ様でした。大雨の中、帰途につかれました。≪講義内容≫《第１時間目～第２時間目》◎前回までの復習６０歳台前半の老齢厚生年金、本則上の老齢厚生年金、老齢基礎年金の、フレームワークを、徹底的に復習していきました。繰り返し繰り返し、見て行くうちに、皆さん、大分理解が深まったようです。《第３時間目》◎老齢基礎年金の繰上支給本来６５歳から受けるはすの老齢基礎年金。これを、早ければ、６０歳からもらい始めることができる。ただし、１ヶ月繰り上げる毎に、０．５％カットの年金額となる。でも、それ以上に、より若いうちに、年金を得て、アクティブな活動をしたい。でもでも、長生きリスクも、考えなければならない。６０歳からもらい始めると、７６歳の途中で、損益分岐点がやってくる。トータルベースでは、結果、早死になら『得』、でなければ『損』となる…また、繰上支給しなければ、もらえるはずの障害基礎年金や寡婦年金がもらえなくなる等の、デメリットもある。いったい、どうすればいいの～？悩ましい問題ですね！最終的には、ご自身で、ご判断することになります。◎老齢基礎年金・老齢厚生年金の繰下支給７０歳まで、暖めることができる。十二分な貯蓄があれば、これをチョイスすることも、一案。◎全部繰上厚生年金の被保険者期間が短い人は、チョイスも一案。◎一部繰上厚生年金の被保険者期間が長い人は、これも十分にチョイスに値する。≪アドバイス≫とにかく、老齢年金のフレームワークを、身体（頭）に染み込ませましょう。≪『年金物語』でいえば…≫　まだ、登場していません。第二弾以降で、登場予定です。なので、これからも、親父の物語を、よろしくお願いします！≪ご質問≫Ｑ．老齢年金のフレームワークの復習の中で、多くのご質問が。Ａ．引っかかる箇所は、皆同じですね。≪総括≫消化不良の部分が、大分解消された。そのような表情が、親父を励ましてくれました。≪宿題≫ご質問は、次回の最終日までに、紙に書き上げてきてください。≪次回予告≫◎残りの部分さらっと、１時間で。この部分のご質問は、ブログの書き込みにて、お願いいたします。◎ご質問タイム紙に書いてきていただいたご質問を中心に、お答えしていきます。◎修了証書砂糖も塩も、いっぱいまぶした、結果。さあて、どうなるでしょうか？◎おすすめの文献明日（２月２７日）のブログにて、ご紹介します。≪受講者の皆様へ≫残すところ、あと一日。気合を入れて、いきましょう！

年金講座　第５日目

本日は、年金講座の５日目。受講者の皆様、大変お疲れ様でした。≪講義内容≫《第１時間目～第２時間目前半》◎前回の復習６０歳台前半の老齢厚生年金のうち、報酬比例部分と定額部分は、６５歳以降の本則上の年金になると、それぞれ、どうなるか？この点、経過的加算を含め、そらで説明できるようになると、老齢年金は卒業。皆さん、なかなか、頭の中で整理し切れていないご様子。実際、親父も、もう相当前にはなりますが、整理するのに、相当な時間が必要でした。明日また、復習タイムを設けます。◎配偶者加給と振替加算旧法時代は、被扶養配偶者は任意加入であった。加入し、保険料を支払っていれば、老齢基礎年金になる。未加入でも、未納とは違って、合算対象期間となり、年金額には反映されないが、原則２５年の受給資格期間にはなる。旧法時代は、旦那さんのお給料が一家を支え、老後も旦那さんの年金で老夫婦の家計を支える、という考え方が、根底にあった。これが、新法時代となり、奥さん独自の年金ができるようになった。それが、第三号被保険者制度。昭和４１年４月１日以前生まれの女性は、旧法時代の任意加入の期間が、一般的に長い。なので、振替加算として、ゲタを履かせている。昭和４１年４月２日以降のお生まれならば、第３号被保険者期間となるので、振替加算は不要なゆえ、最早ない。《第２時間目後半～第３時間目》◎在職老齢年金（在老・高在老）◎関係する雇用保険制度（基本手当・高年齢雇用継続給付金）◎在老と基本手当、在老と給付金との調整◎旧法の老齢年金概略≪アドバイス≫在老・給付金・在老と給付金の調整は、事業所にとって、６０歳以降の賃金設計に重要だが、あまり深入りせず、そういう制度なんだ、という観点で、理解すること。細部を覚える必要はなし。この点、あくまで、『年金は社会保障のひとつ』である、ということを念頭に、理解に努めること。減されるのは納得できない。それもごもっとも。制度は制度として、客観的にとらえ、その上で、『べき論』を考えること。≪『年金物語』でいえば…≫　第２３話の途中から第３１話までです。（全３１話）≪ご質問≫第２日目のご質問　Ｑ＆Ａ　訂正＆捕捉Ｑ．２０代の頃、３年ほど会社に勤めていたが、在職中、停止手続がなされた。　社会保険事務所に聞いたところ、年金給付に不利益にはならない、との回答を得たが、本当に大丈夫か？Ａ．先だって成立した厚生年金特例法により、理屈上は不利益にはならない。　しかし、仮に被保険者データが残っていなかった場合、立証が必要になる。　したがって、当時の対象者とともに、社会保険事務所に申し立てることが必要、と思われる。（注）年金記録確認第三者委員会の認定が必要となる。　←　削除Ｑ．考えていた年金額にならなかった、という友人がいる。　基本給をベースに標準報酬月額が決定され、報酬に参入すべき手当が参入されていなかったことが、原因であったと思われる。Ａ．社会保険事務所による調査により、本来は起こりえない、いや、起こってはいけない事実でる。　しかし、巷間あふれ出るとことから推察すると、あり得る事象である。　年金記録確認第三者委員会の認定によることになろうか。　←　削除捕捉年金記録確認第三者委員会・関係者に確認したところ、『上記は、端的に、社会保険事務所のマターとなる。なぜならば、十二分に、客観的証拠により、立証可能だからである。社会保険事務所による最大限の努力によっても、なお事実を確認できず、換言すれば、立証不可能な領域が、年金記録確認第三者委員会のマターとなる。』とのこと。Ｑ．前回までの部分の、ご質問多数。Ａ．明日また、一つずつ、クリアしていきましょう！　Ｑ．振替加算が、若い人ほど減るのは分かった。　逆に配偶者加給が、若い人ほど増えるのは何故か？Ａ．宿題。　あらためて、確認したところによれば…　『老齢厚生年金は、昔の人ほど、乗率が高くなっている。逆に言えば、ある世代までは若い人ほど年金が少なくなるが、その不利益を緩和するために、一部の年齢階層について、加給年金額の特別加算という形で調整を行った。』とされる。　Ｑ．恩給の人は、額が高い。　現在の人と、あまりにも格差があり過ぎる。　納得できないが。Ａ．恩給の人は、まだまだ、現に存在するが、こう言っては失礼だが、最早過去の遺産。　時代背景的には、優遇される理由はあった。　この点、一応の理解のためには、歴史の理解とリンクさせる必要はある。　その上での、適用廃止の議論の余地は、十二分にある。　≪受講者の言葉≫今は、わかった（と思う）部分もあります。でも、３日も経てば、多分分からなくなりそうです。親父：いやはや、ごもっとも。　でないと、困ります。　私の仕事がなくなりますから…（笑）≪総括≫定額部分と老齢基礎年金との関係を中心に、まだまだ整理できない。そうした、ご様子でした。特に第２号被保険者がよく分からない。２０歳前と、２０歳から６０歳前と、６０歳以後の第２号被保険者期間。定額部分の期間となったり、老齢基礎年金の期間となったり、障害基礎年金・遺族基礎年金の期間になったり、いろいろする。これが未消化だと、結局、年金が分からない。明日、また、復習タイムを設けます。≪宿題≫６０歳台前半の老齢厚生年金のうち、報酬比例部分と定額部分は、６５歳以降の本則上の年金になると、それぞれ、どうなるか？もう一度、整理してみましょう！≪次回予告≫◎繰上・繰下支給　年金物語でいえば…　まだ、登場していませんね！◎おすすめの文献≪受講者の皆様へ≫なるべく早いうちに、復習されることを、お勧めします。時間が経つと、おそらく、わけがわからなくなります。経過措置、雨嵐の年金制度。これが何故かは、皆様は、ご理解いただけたかと思います。第１ステップ　年金が、なんとなく分かるためには　…　１００時間の勉強が必要。第２ステップ　いろいろな疑問がわいてくる　…　更に、１００時間の勉強が必要。第３ステップ　概ね、そらで説明できるようになる　…　更に、１００時間の勉強が必要。第４ステップ　正しく、制度批判ができるようになる　…　更に、１００時間の勉強が必要。第５ステップ　年金講座を、開催できるようになる　…　更に、１００時間の勉強が必要。そのように考えて、勉学に励みましょう！皆様が、いつか親父を超える日を、心待ちにしています！！

年金講座　第４日目

本日は、年金講座の４日目。受講者の皆様、大変お疲れ様でした。≪講義内容≫《第１時間目前半》◎前回の復習《第１時間目後半～第２時間目》◎老齢基礎年金【６０歳台前半の老齢厚生年金の中の、定額部分が、基本的に老齢基礎年金になる…　ふむふむ…】《第１時間目後半～第２時間目》◎老齢厚生年金【そっか！　６０歳台前半の老齢厚生年金の中の、報酬比例部分と同じだ！】～　捕捉　～６０歳以降も厚生年金の人は、辞めて１ヶ月経つと、６０歳以降の期間が、加算される。◎経過的加算　…　これが理解できれば、『老齢年金』は卒業！　　　　【要素は、(1)２０歳前、(2)６０歳後、(3)定額単価と基礎年金単価の差額か…　ふむふむ…】　　◎損得勘定・何年で元が取れるか…　（あくまで、目安だが…）　毎月の保険料が年間いくらの年金になるかで、わかる。（１）加給年金　　４００　÷　２００　＝　２年　　ただし、物価スライドはない。（２）老齢基礎年金　１６７５　÷　１４１００　＝　８．５年　１４１００　÷　１６７５　＝　８．５年　でも、今後保険料が上がり、年金額は減る。　そうすると、将来は、男性の平均寿命に合わせて、１２年くらいになるかも…（３）老齢厚生年金　（　１６７５　＋　１ＡＡＡ　）　÷　ＢＢＢ　＝　１３年くらい　　ＡＡＡ　標準報酬月額により、年金額が変わる。　　ＢＢＢ　標準報酬月額により、保険料が変わる。　・第３号被保険者の分があれば、そのプラスされ、８年くらいで元が取れる計算になる人もいる。　・独身者は損。（第３号・配偶者加給・振替加算がないから）　・でも、今後保険料が上がり、年金額は減る。　※労使折半なので、名目上はこの半分の年数で元が取れそうにも見える。　　だが、人件費として折込済みなので、実質的には、そうは言えない。※　考え方のヒント　～～　着眼点　～～　保険料　…　保険料　×　１２ヶ月　×　年数　年金額　…　（１ヶ月毎の年金額）　×　１２ヶ月　×　年数　∴　年金額　÷　保険料額　＝　回収年数　∴　保険料額　÷　年金額　＝　回収年数　この点、めぐりめぐって、やっぱり、よく分からない…　至極、ごもっともですが…≪『年金物語』でいえば…≫　第１５話から第２３話の途中までです。（全３１話）≪アドバイス≫　定額部分と老齢基礎年金との関係を、重点的に整理しましょう！！　年金は、あくまで『社会保障のひとつ』であることを、常に念頭に置いて、理解するように努めましょう！！≪ご質問≫　Ｑ．６０歳以降、低賃金で厚生年金加入、となると、年金額が減りそうだが…Ａ．受講者：『６０歳以前と後で、それぞれ計算するのでは？』その通りです。　端的に、月毎に、積み上げ計算、として、考え方を置き換えれば、減ることはない、と理解できる。　（前回のご質問内容から）Ｑ．新法の第３号被保険者期間。　旧法では何になるか？Ａ．任意加入期間なので、国民年金に加入すれば国民年金の期間、加入しなければ未加入期間。　新法との関係では、未加入期間は、合算対象期間となる。　合算対象期間は、資格期間には参入されるが、年金額には反映されない期間。Ｑ．被保険者期間が全て旧法時代の人（昭和６１年３月までに、６０歳になっていた人）には、すごく年金の高い人と低い人がいるが…Ａ．誠に勝手ながら、今回の講座では割愛させていただきます。　『年金物語』の第二弾以降で、乞うご期待あれ！Ｑ．申請免除。　なぜ、申請が必要か？Ａ．免除期間は、年金額が低くなる。　ご家族等に余力があれば、代わりに支払ってもらえるので、申請を待つこととしている。Ｑ．免除。　お得ですよね？！Ａ．本人の所得額が低いゆえの、社会保障としての、弱者保護ですので。（憲法２５条１項、生存権の保障の表れ。　年金額も低くなりますが保険料も、まけてやろう、ということです。　更に言えば、現役時代、低所得でやってますので、老後も、低所得でも大丈夫でしょう、ということです。　ちょっと、荒っぽい言い方ですが…）Ｑ．損得勘定の場面だが、保険料は労使折半負担だから、回収期間は、半分になるのでは？Ａ．事業所は、総人件費ベースで、賃金額を決定することから、当然事業所の保険料負担分も織り込み済み、と言えるので、結果、実質、回収期間が半分になる、とは言えない。Ｑ．２０歳前に初診日があると、年金額で損になると言っていたが…　どう損なのか？Ａ．２０歳前傷病による障害基礎年金となり、所得制限があるため。Ｑ．精神疾患者が、２０歳前に診断を受けたが、その病院がつぶれ、診断書の発行も受けられないが…Ａ．仮に先天性疾患であると一般的には考えられても、変な話、初診日が２０歳以降となった場合、通常の障害基礎年金となることがある。　別に、不正行為をする、ということではなくて、この点、活用される場合もある。　社保との、『あうんの呼吸』と言えるか？！～　捕捉　～※２０歳前でも、国民年金の被保険者であれば、通常の障害基礎年金が支給されます。Ｑ．どういうこと？Ａ．厚生年金に加入していれば、どうでしたか？　第２号被保険者には、年齢要件はありませんでした。　ですので、通常の障害基礎年金が支給され得ます。　また、２０歳前に厚生年金に加入していれば、障害厚生年金も支給され得ます。Ｑ．初診日要件、って、そんなに大事？Ａ．６０歳で定年退職。　その後、障害等級に該当しても、障害年金に繋がらない場合もある。　なので、６０歳で定年退職する前に、きちんと健診を受けて、問題がありそうなら、専門医で診断を受けておくことが必要。　この歳になると、身体のあちこちにガタが来ている。　被保険者期間に初診日があれば、障害年金に繋がりやすくなる。　この点、定年退職セミナーでは、必須のアドバイス事項。Ｑ．う～ん。　いっぱい、質問したいことがありそう…　でも、今は、その質問を具体化できない…Ａ．ブログへの書き込みでも、紙での質問でもＯＫ！　今回の年金講座で、できるだけ、疑問点を解消しましょう！～　捕捉　～障害年金と遺族年金は、時間切れで、十分なご説明ができない可能性が高いです。　この点、プログでのご質問を、お待ちしたいと思います。　でも、なるべく、具体的な質問内容にしてくださいね！≪総括≫老齢年金の基本は、全て終わりました。個々のパーツだけでは、分かりづらかった老齢年金。けれども、全体を把握できた今は、大分、年金の理解が深まった。そのような、表情が見られました。≪宿題≫　経過的加算が理解できれば、老齢年金は卒業。　経過的加算の計算式を、夜も寝ないで（昼は寝て）、考えてくること！≪次回予告≫・振替加算の、残り部分（若い人は、いずれ、なくなります。　なぜか？　これをやります。）・在職老齢年金・雇用保険との調整・繰上・繰下支給　年金物語でいえば、第２３話の途中～第３１話です。≪受講者の皆様へ≫なるべく早いうちに、復習されることを、お勧めします。時間が経つと、おそらく、わけがわからなくなります。土日は、合計４８時間もあります。鉄は、熱いうちに打て！うそです。皆様、やること、いっぱいありますよね…ちなみに、親父は、スキーに行ってきま～す！！

年金講座　第３日目

本日は、年金講座の３日目。受講者の皆様、大変お疲れ様でした。≪講義内容≫《第１時間目前半》◎前回の復習《第１時間目後半～第３時間目》◎６０歳台前半の老齢厚生年金　※　障害年金や、遺族年金も登場しました。【ん～　なんとなくわかったような、気もするけれど…】≪『年金物語』でいえば…≫　第４話から第１４話です。（全３１話）いっきに、大分進みました。≪ご質問≫　前回のご質問中、宿題としたものから…Ｑ．２月１０日に賞与が支給された。　２月２９日退職の人は、２月は弊社に係る厚生年金の被保険者なので、当然賞与支払届の対象となろうが、２月２８日退職の人は、２月は弊社に係る厚生年金の被保険者ではないので、賞与支払届の対象とはならないのか？Ａ．賞与支払届は、５日以内の届出が必要。　これに対して、賞与支払月が、当該事業所に係る被保険者期間でない場合は、保険料徴収の対象とはならず、また年金額には反映されない。　したがって、賞与支払届は、２月２８日退職の人も２月２９日退職の人も、届出は必要となる。　しかし、２月２８日退職の人は、保険料徴収の対象とはならず、年金額にも反映されない。　この点、保険料を賞与から控除した場合は、追って支払が必要となる。　なお、資格喪失届の提出によって、次月（以降）の保険料徴収調整がなされるか否かは、なお不明なため、当月資格喪失による賞与支払届の訂正の申し出が、必要になると思われる。今回のご質問から…Ｑ．現在は、基本的に従前額保障による、というが、この場合、新乗率を用いるのか？Ａ．旧乗率による。Ｑ．厚生年金と共済年金の期間をあわせて２０年あれば、加給年金となるのか？Ａ．それぞれの制度で２０年ないと、加給年金とはならない。Ｑ．定額部分の被保険者期間の月数に、第３号被保険者期間の月数は、含めないのか？Ａ．あくまで、厚生年金の被保険者期間。　なお、第２号被保険者期間は、老齢基礎年金になる部分とならない部分があることに、注意が必要。　なお、厚生年金の期間は、厚生年金の加入期間・厚生年金被保険者期間・第２号被保険者期間・老齢基礎年金になる第２号被保険者期間、と様々な期間とされるので、峻別が必要。　この点、難解。Ｑ．昭和１７年度生まれの男性。　２０歳から６０歳の間に厚生年金３５年、共済年金３年、の期間があり、国民年金（第１号・第３号）は０年。　６０歳以降、２年間、任意加入したが、これは、無駄だったのか？Ａ．ご心配なく。　無駄ではない。　老齢基礎年金が満額支給となる。Ｑ．老齢基礎年金の人が障害基礎年金をもらえる人だと、どうなるか？Ａ．障害基礎年金をもらえる人は、満額の老齢基礎年金をもらえる人であっても、障害基礎年金を選択した方が、有利になる。　一人一年金の原則から、障害基礎年金を選択受給することになる。Ｑ．……Ａ．今回は、ご質問が少ないようです。　それもそのはず。　何が分からないのか、分からない。　そういう状態ですよね？！≪総括≫難解な年金ですが、皆さん、ガンバって、ついて来てくれているようです。≪次回予告≫前回の最後で、『夫が昭和２２年４月２日生まれ、妻が昭和２５年４月２日生まれのご家庭の、年金給付の歴史で、妻が６５歳になると、加給年金が振替加算に取って替わる。』ってのを見てきましたが、次回は、まず、加給年金と振替加算の『落とし穴』から、見ていきます。次回のメインディッシュは、本則上の、年金給付です。老齢基礎年金と老齢厚生年金が中心となります。年金物語でいえば、第１５話～第２４話です。でも、次回１日では終わらず、次々回まで、かかるかもしれません。≪受講者の皆様へ≫なるべく早いうちに、復習されることを、お勧めします。時間が経つと、おそらく、わけがわからなくなります。

年金講座　第２日目

本日は、年金講座の２日目。皆さん、大変問題意識が高く、質問の雨嵐でした。最早、ご質問の内容も、全ては覚えていません。ここで、ご紹介したかったんですが…講座名が、『各種年金の実務』となっているため、実務担当者からの、実務的なご質問が多かったようです。いくつか、即答できず宿題となったもの、一応はお答えしたものの、疑問の残るものもありました。そのため、進捗状況は、予定を大幅に下回ることに…でも、この先展開するはずの内容も、既に済ましてしまった部分もあるので、いずれ取り返せるかも…≪講義内容≫《第１時間目前半》◎前回の復習　【厚生年金加入者は、国民年金加入者に。この点、ご理解いただけたようです。】《第１時間目後半～第２時間目》◎国民年金に加入する人　【かなり、消化不良に陥ったと思われます。】《第３時間目》◎厚生年金に加入する人　　【かなり、消化不良に陥ったと思われます。】≪『年金物語』でいえば…≫　第１話の途中から第３話です。≪ご質問≫　　かなり、忘れてしまっています。　次回、今日のご質問内容を、お手数ながら書いていただこう、かと考えています。　そのうち、かろうじて覚えているものをご紹介すると…Ｑ．７０歳以降も、厚生年金保険の被保険者とはなれるが、最早国民年金の第２号被保険者にはなれない。　そうした場合、原則２５年の受給資格期間を見るとき、この期間を含めることができるか？Ａ．含めることができる。　根拠（条文・通達等）は、なお宿題としたい。Ｑ．子供が２０歳になる。　年金手帳が送付される、と聞いたが。Ａ．送付されない、と思う。　なぜならば、（汎用コンピュータによるバッチ処理がなされていると思われる現状において、）リアルタイムなシステムでない以上、基礎年金番号の二重振り出しの危険性が大幅に高まるからである。　この点、実際の運用は、宿題としたい。Ｑ．２０代の頃、３年ほど会社に勤めていたが、在職中、停止手続がなされた。　社会保険事務所に聞いたところ、年金給付に不利益にはならない、との回答を得たが、本当に大丈夫か？Ａ．先だって成立した厚生年金特例法により、理屈上は不利益にはならない。　しかし、仮に被保険者データが残っていなかった場合、立証が必要になる。　したがって、当時の対象者とともに、社会保険事務所に申し立てることが必要、と思われる。（注）年金記録確認第三者委員会の認定が必要となる。Ｑ．６０歳台前半の老齢厚生年金は、繰下支給できるか？Ａ．繰下支給は、６０歳台前半の老齢厚生年金には適用されない。Ｑ．年金給付は５年で時効消滅するところ、遡及分は当時のスライド率等によって支払われる。　したがって、インフレ時は『損』ともいえるが、デフレ時は『得』となるのか？　極限すれば、５０％のデフレとなったとき、『得』となりそうだが…Ａ．現行法上は『得』となりそうである。　しかし、大幅なデフレの事実があった場合は、法的措置が取られるのではないか？　この点、宿題としたい。Ｑ．考えていた年金額にならなかった、という友人がいる。　基本給をベースに標準報酬月額が決定され、報酬に参入すべき手当が参入されていなかったことが、原因であったと思われる。Ａ．社会保険事務所による調査により、本来は起こりえない、いや、起こってはいけない事実でる。　しかし、巷間あふれ出るとことから推察すると、あり得る事象である。　年金記録確認第三者委員会の認定によることになろうか。Ｑ．本来、入社月は社会保険料を控除しないはずだが、弊社では控除している。　この場合、退職月の社会保険料はどうなるのか？Ａ．翌月控除が、適法な扱いであり、こうした扱いは、法律上は違法だが、社会保険事務所は有効としており、退職月の社会保険料は、月末退職の場合は１月分控除となり、月途中退職の場合は、控除されない。Ｑ．入社月も社会保険料を控除している会社が、途中で翌月控除に切り替える場合の会計処理如何。Ａ．１月分、理論上はマイナス預り金勘定扱いとなろうが、この点会計実務は明るくないので、税理士に相談されたい。　保険料率変更に係る過月分の扱いも、問題になろう。Ｑ．２月１０日に賞与が支給された。　２月２９日退職の人は、２月は弊社に係る厚生年金の被保険者なので、当然賞与支払届の対象となろうが、２月２８日退職の人は、２月は弊社に係る厚生年金の被保険者ではないので、賞与支払届の対象とはならないのか？Ａ．さあて？　どうだったかな？　宿題としたい。≪総括≫皆さん、ご熱心な方ばかりです。明日は、年金講座はお休み。明後日も、活発な講座となることでしょう。

年金講座　第１日目

本日は、年金講座の初日でした。受講者は、社長・年金受給者・サラリーマン・ＯＬ・自営業・フリーター・金融機関等々、様々です。２０代から６０代と幅広い年齢層にわたっていました。したがって、受講の目的も様々でしょう。こうした中、皆に共通する、現在の年金制度（特に老齢年金）の基本を中心に、知識の習得に必要な過去および将来像も、あわせ見て行く、という進め方、ということで、全員の同意を得て、スタートしました。いつも、早口になってしまう親父。今日は、まあ、抑えられたかな？≪講義内容≫《第１時間目～第２時間目》◎日本における、社会保障制度の概要　・社会保障の四本柱　【概ね、ご理解は得られたようでした。】◎社会保障制度の中の年金制度（税方式ではなく、保険方式であることをベースに）　・公的年金と私的年金　・年金と税金　・各国の年金制度と年金通算協定　・公的年金加入者数と年金受給者数（年金扶養比率）　・逆選択不可（強制加入）　・年金財政　・賦課方式と積立方式（日本の年金制度は、修正賦課方式）　・厚生年金保険料、国民年金保険料の積立金　・１００年安心の年金制度　・マクロ経済スライド　・年金の歴史　【概ね、ご理解は得られたようでした。】◎何歳から、いくらくらいもらえるか　・６０歳から、もらえる人　・６０歳～６４歳から、もらえる人　・６５歳にならないと、もらえない人　・所得代替率（約６０％が将来は約５０％に）　【概ね、ご理解は得られたようでした。】　◎年金制度の問題点　－　論議の着眼点　－　・内在的要因（着服等の不祥事・多すぎる積立金・未納）　・外在的要因（少子高齢化）　【概ね、ご理解は得られたようでした。】《第３時間目》◎国民年金の被保険者種別　・被用者年金各法（厚生年金保険・各種共済）　・旧法では、国民年金・厚生年金保険が別々。資格期間では合算されるだけ。　・新法では、厚生年金保険の人も、第２号被保険者として国民年金の被保険者。　　いわゆる２階建ての年金。　・保険料徴収と、厚生年金勘定・国民年金勘定　・第３号被保険者の縮小と、第２号被保険者の拡大（次期年金改正時）　【厚生年金の人も、国民年金加入者。この点、難解のようでした。】≪『年金物語』でいえば…≫　第１話の、はじめの部分です。≪総括≫概ね、ご理解は得られたようでした。しかし、おそらく、聞いている間はわかったつもりでも、後で思い返したとき、『なんだったっけ？』ということになっているでしょう…まあ、そんなもんです。