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カテゴリ:写真散歩
過日ご紹介した「真実 新聞が警察に跪いた日」につづけて
3冊ほどノンフィクションものを読むことになった。 ● ● ● 先輩の読後感想を聞いていて読みたくなり 図書館に予約し 早速入手した 孫崎 享「小説 外務省」 元外務省官僚の著者が 小説の形をとって主人公に語らせる内容は 実在の人物と歴史的事実がならぶ ノンフィクションそのもの。 副題の「尖閣問題の正体」とあるように忌憚の無い痛烈な批判と問題提起から 4社から出版を断られたそうである。 親米路線推進派によって独占される 外務省トップたち 日本の軍事強大化路線を強硬にすすめる 政府自民党のトップたち 過去の日中首脳による「尖閣問題棚上げ」での国交回復優先策を認めず 意図的に作られる 日中緊張状態。 今だからこそ 書かなければならないとの思いが伝わる意欲作である。 ● ● ● 友人が読み終わったからと貸してくれたのが 門田隆将「死の淵を見た男 ー吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日ー」 2011・3・11 突然の激震 津波が襲い やがてすべての電源が失われていく・・・ その時の 中央制御室はどんな状態だったのか? 原発内の最高指揮管理である免震重要棟では? 第一原発の所長であった吉田昌郎氏をはじめ その時 内部にいた東電社員たち 協力会社の社員たち そして派遣された自衛隊員たち 多くの人々の証言がつづく。 刻々と近づくメルトダウンへの恐怖 また地震か!と思った凄まじい水素爆発 放射線量が増え続ける中での冷却作業 文字通り「死を覚悟した」と多くの人々が語る。 忘れてはならない 一冊となった。 ● ● ● そんな折 久しぶりに会った先輩が 「何度も読んだから あげる」と一冊の文庫本を。 石田伸也「ちあきなおみに会いたい」 街角から再び「ちあきなおみの歌声」が聴こえてくる。 夫の死を機に忽然と姿を消して間もなく20年、 その「残像」は薄まることなく、むしろ鮮烈に 浮かび上がるばかりだ。 こんな書き出しで始まる「ちあきなおみ讃歌」 実に多くの関係者へ丹念に取材した すぐれたノンフィクションである。 ひとり一杯やりながら 「黄昏のビギン」「冬隣」など 聴きながら・・・ あったかい やさしい本も いいもんだ。 そして 本つながりの友人 先輩を持つことは もっといいもんだ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月12日 22時42分45秒
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