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気ままなデジカメ片手の散歩路

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2015年04月12日
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カテゴリ:写真散歩
過日ご紹介した「真実 新聞が警察に跪いた日」につづけて
3冊ほどノンフィクションものを読むことになった。


          ●          ●          ●


先輩の読後感想を聞いていて読みたくなり
図書館に予約し 早速入手した
孫崎 享「小説 外務省」


外務省


元外務省官僚の著者が 小説の形をとって主人公に語らせる内容は
実在の人物と歴史的事実がならぶ ノンフィクションそのもの。

副題の「尖閣問題の正体」とあるように忌憚の無い痛烈な批判と問題提起から
4社から出版を断られたそうである。

親米路線推進派によって独占される 外務省トップたち
日本の軍事強大化路線を強硬にすすめる 政府自民党のトップたち

過去の日中首脳による「尖閣問題棚上げ」での国交回復優先策を認めず
意図的に作られる 日中緊張状態。

今だからこそ 書かなければならないとの思いが伝わる意欲作である。


          ●          ●          ●


友人が読み終わったからと貸してくれたのが
門田隆将「死の淵を見た男 ー吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日ー」


死の淵を


2011・3・11 突然の激震
津波が襲い やがてすべての電源が失われていく・・・

その時の 中央制御室はどんな状態だったのか?
原発内の最高指揮管理である免震重要棟では?


第一原発の所長であった吉田昌郎氏をはじめ
その時 内部にいた東電社員たち 協力会社の社員たち
そして派遣された自衛隊員たち 多くの人々の証言がつづく。

刻々と近づくメルトダウンへの恐怖
また地震か!と思った凄まじい水素爆発
放射線量が増え続ける中での冷却作業

文字通り「死を覚悟した」と多くの人々が語る。

忘れてはならない 一冊となった。


          ●          ●          ●


そんな折 久しぶりに会った先輩が
「何度も読んだから あげる」と一冊の文庫本を。 

ちあきなおみ


石田伸也「ちあきなおみに会いたい」

    街角から再び「ちあきなおみの歌声」が聴こえてくる。
    夫の死を機に忽然と姿を消して間もなく20年、
    その「残像」は薄まることなく、むしろ鮮烈に
    浮かび上がるばかりだ。


こんな書き出しで始まる「ちあきなおみ讃歌」
実に多くの関係者へ丹念に取材した すぐれたノンフィクションである。

ひとり一杯やりながら
「黄昏のビギン」「冬隣」など 聴きながら・・・
あったかい やさしい本も いいもんだ。

そして 本つながりの友人 先輩を持つことは
もっといいもんだ!





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最終更新日  2015年04月12日 22時42分45秒
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