テーマ:最近観た映画。(39243)
カテゴリ:テレビ/映画/ラジオ
続きです。(笑)
ホント長いです(汗)。すみません。それに、ネタバレ満載で、しかも超私的に偏った感想なので、 それでも良いとご了承いただける方のみ、お読みいただきますよう、 お願いいたします。 もう1つの疑問。 それは、なぜ、最後の鷹森大臣の声明に、小野寺俊夫、結城達也が盛り込まれたのかという事。 私は、この言葉は、正直いらないと最初思いました。 だって、命をかけて仕事を全うしようとして、結果、命を落としてしまった人は、たくさんいるわけです。 なんだか、二人だけ特別扱いなのが、気に入りませんでした。 パンフレットを読むと、結城役の及川さんが「あのシーンで、成仏できた」と語っておられて、 ああ~、大事なシーンなんだな、と思ったわけですが、 それでも、私のわだかまりは解け切れないでいました。 他の方のブログで、小野寺さんが最後の任務に出発する時に、作業する人たちが冷ややかに見えたのが残念だった、と読んだりしたのですが、 わたし的には、そこは”アリ”でした。 またまた、恐縮なんですが、どうして”アリ”なのかは、わからなかったのですが。 この疑問は、3回目の鑑賞で、クリアされました。 それまで、無線から聞こえてくる小野寺さんの声と、 司令室にいる田所博士の表情に、あまりにも意識が集中させられていて、 見落としていたんですね。 田所博士の後ろで、鷹森大臣が、ビックリした表情をしていたんです。 それで、すべてが繋がりました!! 鷹森大臣は、その任務が命を賭けた、帰って来れないと知ってのものだとは、知らなかったのではないでしょうか。 田所博士は、処分覚悟でその重い決断を一人で背負い込んだのではないでしょうか。 だって、GOサインが出るとは思わないもの。 だって、「たった一人でも助けたい」と、言っていた鷹森さんだもの。 知っていたのは、ごく少数の人間だけだったか、または、政府の人間に知られないために、 大げさな言動行動は、とらないようにしていたのかもしれません。 (そんな馬鹿な、という突っ込みはなしですよ。) なので、作業する人たちのあの悲痛な、でも何をするわけでもない冷ややかな見送りとなったのではないでしょうか。 その前の、ヘリポートでのあの美しい別れのシーンの時の鷹森さんの表情の謎も解けます。 小野寺さんがヘリに走り乗った後、鷹森さんがちょっと顔を覗かせるんです。 その時ちょっと悲しそうな心配そうな表情なのですが、あっさり引っ込んじゃうんですよね。 あれも、知らなかったということなら、頷けます。 それが、無線のやり取りや田所博士の尋常ではない、苦悶の様子を見て、 鷹森さんは気付く。 この使命の本当の意味を。・・・ で、あの声明に繋がるわけです。 どうしても、言いたかった。伝えたかった。 国民に知っておいてもらいたかった。 どうして、沈没が食い止められたのか。。。 あれは、極秘事項だったのでしょう。 おそらく鷹森さんの独断でしょう。 他の関係者が驚いて鷹森さんの方を見ています。 この映画には、男と女の違いもよく出てきます。 まあ、監督(&脚本家)のイメージといいますか、願望や理想なども含まれるでしょうが、 とてもよく捉えているところもあり、大変ドキッとさせられます。 ただ自己犠牲を賞賛する事が狙いなのではなくて、 小野寺と玲子の場合は、悩みに悩んで、こうする事しか出来なかった、 自己完結するためにこうしたんだ、という事ではないでしょうか。 この映画の中の女は、自分の想いを成し遂げる為に生き、 男は、守るべきものの為に生きる。 あなたの「守るべきもの」「大切なもの」は、何ですか?と、問い掛けているように思いました。 でもでも、樋口監督!! 演出がさりげなさ過ぎる! わかり難いぞ!! マニアック過ぎだ! 大事な所は、クローズアップだろう?! でも、そこが良さだと思う。 癖になる。 ん~~~、何回も通っちゃうぞ! だってだって、私は、草なぎ剛の、小野寺俊夫が大好きなんだからぁ~~~!!(泣) (結局は、コレ(汗)。超長文にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。) ☆映画「日本沈没」まだまだ好評公開中~♪☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[テレビ/映画/ラジオ] カテゴリの最新記事
|
|