カテゴリ:マナー・ルール関連
昨日の続きです。
引き続きゴルフダイジェスト社から出ているゴルファーズダイアリー2014のイラストを使わせて頂きます。 ニアレストポイントの決め方について、前回は詳しく説明をしましたが、ニアレストポイントを決めたら次はドロップをします。が、そのドロップ範囲を誤解しているゴルファーが多すぎて困っています。どうか正しいドロップの範囲を再確認してください。(というキャディさんからの切なるお願い) イラストを見て頂くとカート道を挟んで右と左にニアレストポイントがとってあります。左側の場合はニアレストポイントを起点にして1クラブレングスのドロップ範囲を設定しても、カート道にかかる部分がありますので、カート道はドロップ範囲からは除かれることになります。 1クラブレングスのドロップ範囲のうち、カート道の部分(青色)はドロップ範囲から除かれる。 ドロップが出来る部分は赤色の部分だけになります。 一方、カート道の右側にニアレストポイントを取ることが出来た場合ですが、ニアレストポイントを起点として、ホールに近づかない部分は左側の2倍もの範囲があります。注意して頂きたいのは、「1クラブレングス以内にドロップをする」という文面の通り、あくまでもドロップが出来る部分であり、この中に球を落下させることをドロップといいます。 そんなことわかっているさー!と思っているあなた!わかってない。このドロップエリアは平らな地面とは限りません。前下がりだったり、前上がりだったり、傾斜を伴う場合があります。ドロップ出来る回数は2回。1回目のドロップで、落下地点から2クラブ以内に球が止まらなかった場合、もう一度ドロップすることが出来ます。 繰り返します。1クラブレングス以内のドロップエリアには、球を落とせばいいのです。球が落ちたところから、ドロップエリアの外に転がって出てもかまいません。落ちたところから、2クラブレングス以内に止まれば、そこからプレーを続行することになります。 ゴルファーの皆さんが圧倒的に誤解されているのは、ドロップエリアの中に球を止めなければいけないと思っている人がほとんどだということです。ドロップした球が1クラブレングス以内のドロップエリアから出てしまったときは、もう1回目やり直すことが出来ますが、ドロップエリアはあくまでも球を落とすエリア。そのエリアから球が転がり出てもいいのです! ドロップした球が2クラブレングス以上転がってしまった場合はドロップをやり直します。 何回も繰り返しますが、ドロップした球は2クラブレングス以内であれば転がってしまってもOKです。無罰救済の「1クラブ以内にドロップ」とよく言いますが、ちゃんと説明すると、「ニアレストポイントから1クラブレングス以内にドロップをして、落下地点から2クラブレングス以内であれば転がってもよい」という意味です。…このことを、ちゃんと理解しているのはゴルファーの1割くらいです。(いや、それ以下でしょう) ドロップは1クラブレングス以内! 落下地点から2クラブレングス以内であれば球は転がってもよい! 2クラブレングス以上転がってしまった場合は、ドロップをもう一度やり直します。また同じように2クラブレングス以上転がってしまったときは、2回目のドロップで球が落下した地点に球を置くことが出来ます。なので、ドロップエリアが傾斜のときは落とす場所を考えてドロップしなければならないのです。球を置いたときになるべく球が打ちやすいところを狙って落とすこと!救済で球をドロップ出来ることは、プレーの途中の些細な出来事で、ゴルファーの皆さんは球を打つことがゴルフなのだということを忘れてはいけません。ライがいいところ、少しでもいい条件で次打が打てるように、救済でドロップ出来るときも気を抜かずにルールを有効に使えるように頭を使ってドロップしてください。 ニアレストポイントの正しい決め方、そしてドロップエリアと、エリアの外に転がってもよいということ。ルールを知っていればうまく使うことが出来ますが、知らない人は損をします。損をする、という言い方はあまり好きではありませんが、ルールを知っていればこそ上手く活かすことも出来るのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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分かりやすい説明です。質問ですがドロップする時に立つ位置ですが、エリアの周囲なら可能であればどこでも良いのですか。それとも?
宜しくお願いします。 (April 17, 2018 10:47:23 AM) |
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