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カテゴリ:その他
それは小学二年生の学校行事の「写生会」でのできごとだった。
画板に画用紙を貼り付け、絵の具とクレヨンを持って学校近くの小高い 神社へ皆で行った。 そこには公園もあり遊具もあり、また近くに流れる川が見え、山も見えると言う格好の場所であった。 みんなてんでバラバラに自分の描きたい場所を選んで座り、 絵を描き始めた。 私も山や川、目に見えた家を描いた。 担任の先生は子供たちの間を回り何か一言いっていく。 そして私のところにも先生が来た。 すると先生は 「○○ちゃん、よぉぉく見てごらん。あの家の屋根は黒く縁取り してある?窓も黒く縁取りしてある?」と言った。 えっ?えっ?とにかくあせった。 じゃぁじゃぁどうやって描いたらいいの?(半泣き状態) そう私は家を描くのに初めに黒のクレヨンで描いて絵の具で色を塗っていた。 がしか~ん、7歳の私には山の中にある家と山との区別をつける方法は 黒のクレヨンで縁取りをするということしか出来なかった。 皆はどう描いているんだろうと見ると、なぁんだ皆も黒で縁取りしているじゃないの。 どうも私だけが言われた様子。 とっても悲しい写生会の記憶となり、それ以後私は「自分は絵を描くのがへたくそなんだ」と思い込むようになりずっとトラウマでした。 それから何十年 「水彩画のお試し講座」と言う記事を見つけました。 描く絵の見本を見たらお雛様が黒の縁取りしてある・・・ えっいいの?? すぐさま申し込んで抽選に当選し(これも運命か?)描いてみました。 初めは恐々でしたが、鉛筆で見本を見ながら自由に描き、「赤・黄色・青」の三色の絵の具を混ぜ、他の色を作って塗っていきました。 なんだか描いた人の体に似て(私のことですが) ふくよかなお雛様とお内裏様です(恥) 絵の具が充分に乾いてから、縁取りした鉛筆の部分を消していきます。 なぁぁんだ私でも結構描けるんだ!!と安心。 絵が描けないというトラウマから少し脱却しつつあるところです。 春ですからこれをきっかけにね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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