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水野葉舟の翻訳で検索してみると 『狐の紺太』がでてきました。 原作のバーケスと表示されるのはアメリカの動物児童文学の第一人者、ソーントン・バージェス。 日本で最初の抄訳らしいです。 のち、金の星社から『バージェス アニマル・ブックス』シリーズ として刊行され、大好評でロングセラー、 私どもの年代(笑)にはなつかしい アニメ『山ねずみロッキーチャック』 の原作といったほうが通じやすいかも。 点と線をつなげると、意外なつながりが面白いですね。 バージェスさんが最初の動物童話を出版したのが1910年、 1965年に91歳でお亡くなりになるまでお話を書き続けたとのことで、 戦前のダイジェスト版初邦訳『狐の紺太』の出版が1932年、 それに先んじる10年以上前の1920(大正9)年、 『世界少年』誌上に その抄訳の一部が『紺太の冒険』タイトルで連載で載っています。 つまり戦前から、海外児童文学の翻訳がほぼリアルタイムで 日本の子どもたちに届けられていたことになりますね。ちょっとすごい。 1931年発表されたケストナーの名作『点子ちゃんとアントン』も、 プライベートでもケストナーと親しかった 高橋健二先生の名訳が、1936年にすでに出版されていました。 著作権法の概念が あまり云々されなかったのか、 現在の眼でみると 日本人作家の「オリジナル」か 「ダイジェスト翻訳」かあるいは「パクリ」なのか 判断のわかれる作品が、 『少年倶楽部』でも無数にみられますが(^^;)・・・。 1920年『世界少年』掲載の『紺太の冒険』より。 1972年『子ぎつねレッドの大しっぱい』 の、同じ場面。 1969年『うずらのボブのぼうけん』から刊行はじまった 全20巻のバージェスアニマル・ブックス、なぜか 各巻ごとに翻訳者もイラストレーターもばらばらですが・・・ ご存命ならば、水野葉舟氏も手がけられたでしょうか。 ここから展開されるのが「ロッキーチャック」? イメージの変化に、びっくりします。 1932年の『狐の紺太』もよんでみたいなあ。
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