ミシンが直線縫い専用だった時代(1950年代以前?)
から
ボタンホール器にかぎらず
多彩なアタッチメントが存在していました。
ジグザグミシンが登場するまえは
なんとジグザグ縫いできるアタッチメントがあったとか、
その名も『オーバーロックジグザガー』。
東洋精器工業(株)で
ボタンホーラーと並行して生産・発売されていたようす、
『オーバーロックジグザガー』の後続機にあたるのが
『ルビーロック』や『サイドカッター』でしょうか。
現在もソーイングでひろく活躍する三つ巻きぬいおさえや
いたんだ靴下を補修する
靴下繕い器
(こちらの記事拝見するとひじょうに役に立つらしい)、
現在からみればユニークなアタッチメント
も物の少なかった時代には日常大活躍するツールだったことでしょう。
ボタンホール穴かがり器も
靴下繕い器も
少なくとも90年以上前、大正時代にはすでにポピュラーに流通していた
であろうことが文献からうかがえます。
大正15(1926)年発行の『シンガーミシン裁縫全書』より。
ゆかいなことに、画像のボタンホール器とそっくりな製品が
現行販売されています。
プラスチックを用いないオール金属製部品なので
耐久性抜群とのことですが、
ブラザーの機種と比べて使い勝手や仕上がりは
どちらがより抜きんでているというより、
使用するかたの好みのようです。
職業用ミシンのボタンホーラー比較
スターDBラクダ型穴かがり器(4455)工業用。
1950年代のシンガーのボタンホール穴かがり器、
こちらの記事拝見するかぎり
現在のブラザー機種と同様の仕組みにみえます。
・・・というのはじつは逆で、
ミシン本体と同様
国産品生産もシンガーのコピーから始まったのでしょうね。
こちらの記事のブラザーボタンホール器の画像は
上のシンガーのボタンホール器にうりふたつ、
時期的にも同時代に出回っていた製品でしょうか。
この管理人さんのような若いかたがた
がお祖母さまからひきついだ古いミシンを愛用してくださっているのは
とてもうれしいですね。
古き良き時代のミシンとその多彩な付属品をかいまみれる素敵なサイト、こちらもぜひ
ご照覧ください。
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