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2022.07.25
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カテゴリ:読んだ本いろいろ

『​青き炎​』

で思い出したので・・・

たしか1988年『ヤングサンデー』連載開始

で時期的にもまさしく

『バブル時代』を体現するマンガだったと思います。

慶応ラガーマンで

大学生ながら

同級生のおばさんにあたる

親子ほど年齢差のある

未亡人の資産家女性と結婚、

ドライブ事故にみせかけて彼女をなきもの
にしたのち、全財産を手にいれて悦に入る主人公。




「時代」だなあ。
好景気にわいたバブル時代は短く、
その後のバブル破綻と長期不況で
不動産の価値はたちまち下落、

不動産ころがしで大もうけしたバブル長者は一転、

土地の値下がりで所有する不動産を次々手ばなしても

莫大な税金と負債の充当にとうてい足りず

天国から地獄へまっさかさま。

打ち切りか、作者がやる気をなくしたせいか

このあと主人公はあっけなく自滅して最終回。

となるのですが

時事にそって、バブル凋落の悲劇

をクライマックスにしても

それなりに傑作になったのでは

と思ったら、


私ごときが考えるていどのことは

ありふれているのか

理路整然とレビューになさっているかた、みつけました。

アマゾンのレビュー​より、

​​​​​​​​​​​​​​​
本作品の連載当時はバブル真っ盛りだ。​
​​​「土地を担保に銀行から借入をして、別の土地を購入して、ビルを建てる」​​​
​という商売で確実に金儲けができた。しかし、この金儲けはほんの数年で成り立たなくなった。地価は上がらないし、テナントは思うように集まらなくなった。ビルを建てても、家賃が思うように回収できず、銀行借入の返済に苦労する。最悪の場合、銀行借入の返済のために土地を手放さざるを得なくなる。​​​

​​​​龍一がこのまま金儲けに邁進したとする。土地を担保にして銀行からの借入でさらに土地を買い漁ったと思われる。バブル崩壊後、残るのは借金だけだ。銀行に身包みを剥がされ、無一文になって実家に戻る。自身の行状を死ぬほど反省し、高校時代にラブレターを渡された娘とモトサヤにおさまる。そんなオチでも良かったと思う。​​​​

今、十代二十代の方のためのバブル経済の格好の入門書になる。二十年前には通用した商法が、現在はほぼ無理だ。たとえ出来たとしても、はるかに低い利ざやしか稼げないことを痛感できると思う。​
​​​結末の後味は悪いし、「なんでこんないい娘を切り捨てるの?」と思うけど、野心家の主人公の言動にドキドキしながら読める展開が大好きなので星五つです。十代二十代の方にこそ、ぜひ読んでいただきたい作品です。​​​​​​​​​​​​​​​​​​

同じく

柳沢きみお先生の作品で

1983年~1985年に少年誌に掲載された

『​原宿ファッション物語​』(旧タイトル・『SEWING』)。

『​スキマ​』で無料拝読させていただきました。

ファッションデザイナーをめざして

地方の高校から文化服装学院にすすんだ主人公

その初恋の相手で東京の高校に転校してのち

ファッションモデルとして活躍するヒロイン

を軸に

描かれる青春群像なのですが

少年漫画で、柳沢きみお先生が

『服飾業界』をテーマにした作品発表していらっしゃったことにおどろきました。



少女漫画なら、めずらしくなさそうですが・・・

きっと女性の漫画家さんなら

華やかなデザインやコスチューム、体型に合うコーディネート

のようなビジュアルを全面にだしてきそうですが

『ファッション』を『ビジネス』の観点から

とらえているのが印象的でした。

同じ専攻の仲間をあつめて

まがりなりにもインディーズブランドをたちあげたり、

コンクールの最終選考を競ったり

スポンサーを獲得したり離反したり・・・

文化服装学院では毎日ぼう大な課題と格闘、

しかし「プロ」のデザイナーとなれば

1週間に100型をデザインしなくてはならなかったり、これまた比較にならない厳しさ。

夢をつかむものあり、あきらめて田舎に帰る人もあり、

挫折してもあらためて再起をめざすもあり・・・

少年漫画なのであくまでライトですが

現実はもっとドロドロしてるんだろうなと、身につまされます。

「服が好き」(は、根本なのですが)なだけではやっていけない世界。

実力と才能があってなおかつ強運の持ち主がのこってゆく。

この当時の柳沢きみお先生の定番ともいえる

「ちょっと気が弱くて不器用だけど根は一途で生真面目な好青年」

な主人公はじめ登場人物にだれも悪人がいないので

安心して読めて読後感も良いです。

なんとなく未来に明るい予感を抱いていた

1980年代前半の時代の空気もありそうですね。

この後
青年誌に活躍の場をうつして

柳沢きみお先生の

画風も作風も大きく変貌してゆくわけですが・・・

光と影、
「どす黒い野心」と「さわやかな向上心」

どちらも「若さ」の側面を照らした作品だなあ。

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Last updated  2022.07.31 17:07:46
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