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主よ、感謝いたします。
あなたに向かって 上へ上へと手をさしのべずにいられない この傾きをわたしに与えてくださったことを。 苦しみを経験することがなかったら、 ― なかでも自分の道を貫くことが出来ないときの 人間的な激しい苦悩を知らなかったら― 逆境や病気をしなかったら 挫折を味わうことがなかったら、 自分の外へと踏み出してあなたを求めはしなかったでしょう。 自分が空っぽであることも知らずに 自分の中に閉じ込められたままで終わったことでしょう。 「弱さのなかの力」 ウイリアム・ブレオー 著 宮沢邦子 訳 女子パウロ会 生活のなかでのさまざまなできごとに、心痛み、傷つき、なげきながらも、偽りのない心をさらけ出した祈りの数々。人間の弱さのなかにしみとおる神の愛と力。勇気づけられる言葉が詰まっています。 祈りとは聴くことだといわれますが、先ず神が聴いてくださる、ということもできます。最高の聴き手でありたもう神に、偽りない心の思いを日々語るうち、語りつくせぬものと思えた心の傷も、遠い記憶も、もつれた思いも、いつか神のみこころの中に吸収されてまことの静けさが訪れーそこから他のだれのものとも違った、生ける神との独自な交わりが開けます。この本がそのような交わりの一つのきっかけとなることを願っています。 訳者「あとがき」より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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