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カテゴリ:読書
以前から気になる本だなぁと思っていたのですが、購入したモンだかどうだかと悩んでおりました。
そうしたら地元の図書館で見つけたので、さっそく借りて読んでみました。 『シュナイダー』という航空雑誌の編集長をされている後藤武さんという方が、これまでの取材で乗ってきた様々な飛行機を紹介する内容。 出てくる飛行機は身近な(?)セスナや曲技飛行用のエクストラという現役から古き良き時代の複葉機までと実に様々。 更に驚きなのは、第二次大戦中の戦闘機P-51D(TF-51)からB-25爆撃機(!)、トドメは最後の(究極の)有人戦闘機といわれたF-104と、何でそんなモンで飛べるんだ!と言いたくなる様なマニアックな連中までゾロゾロと・・・。 ただでさえ航空というコアな趣味の世界のレアな飛行機のフライトインプレッションですから、相当マニアックで、興味無い人は地上に置いてけぼり必至なんですけれど、やたらと小難しい専門用語はなるべく使わないで、純粋にフライトしている時の様子を伝えようという趣旨なので、本当に解りやすい内容でした。 で、電車の中で読んでいたのですけれど・・・ ヤヴァいです! 相当にヤヴァいんです! 何がって、本の面白さに顔がニヤけて来るのが自分でも分かるんですよ。 普段自分もグライダーで飛んでいるので、旅客機とは違う操縦席からの周囲がどんなふうに見えるのかは良く知っているだけに、著者の見ている光景が物凄く鮮明に頭に浮かんできますし、フライトをしているあの雰囲気も思い切り伝わって来ます。 何より、操縦をしている著者が心底楽しんでいる様子が文字を通してバッチリ感じますからね~。 そして、そんな楽しげな文章と共に素晴らしいのが、広い空を自由自在に飛ぶ飛行機達の勇姿。 その時代時代の最先端の技術で作られた翼が誇らしげに空に舞う姿は、見とれてしまいます。 中でも濃い青の高空の中、雲海を下に飛ぶある飛行機の姿はまさに究極という言葉がピッタリです。 その場にいればジェットエンジンの轟音を聞く事になるはずなのに、きっとこの場所は物音ひとつしない静寂の中のはずだと思わずにはいられない写真です。 今日で一通り読み終えてしまいましたけれど、返却期限は少し先なので、もう一回くらい読み直そうかなと今思っています。 少し強気なお値段の本なので、自分で買うかどうかは未だに悩み中ですけれど、う~ん、どうしようかなぁ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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